一般的なみかん『温州みかん』~偶然できた甘く素晴らしい品種
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ミカンはインド・アッサム地方が原産地で、中国を経て日本に伝わったとされています。
そんなミカンのなかの代表的な品種で、一般的に“ミカン”と言われているのが『温州みかん』です。
いまから400年~500年前、中国から伝わった柑橘類の種から偶然、それを超える素晴らしい品種が発生しました。それが『温州みかん』だと考えられています。
この新しい品種である温州みかんが発見されたのは、現在の鹿児島県出水郡長島町にあった古い木だと言われています。
そんなところから温州みかんは、日本が原産とされています。
そんななか、2016年に国の研究機関が“温州みかんは中国原産の紀州みかんと、インドシナ原産の柑橘類『クネンボ』が掛け合わさってできたことが分かった”と発表しています。
それまで温州みかんの誕生の経緯は謎に包まれていましたが、それが明らかになった…ということです。
江戸時代の頃まで、ミカンといえば『紀州みかん』のことでした。
紀州みかんは約700年前から、九州地方で栽培が始まったとされています。現在では主に、鹿児島県や和歌山県で生産されています。
大きさは温州みかんよりも小さくて、香りと甘みが強くて、種が入っているのが特徴です。
そんな紀州みかんですが、明治時代になると、温州みかんの方が大きいこともあって人気となったことから、温州みかんの栽培が本格的に始まったそうです。
そのため現在では『ミカン=温州みかん』となっているそうです。
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