昔の「つり革」はコイルばねで固定されていた
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「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報に合わせて耳より情報を紹介する。今回は、小湊鉄道が運行する「ちばたまライナー」の話題だ。
「つり革」はバスや電車、人が大勢乗る公共交通機関などでは、なくてはならないものです。
毎日の通勤ラッシュで「つり革があって助かった…」と思うこともよくありますよね。混雑時だけではなく、交通機関がやむを得ず急ブレーキをかけたときなども、掴まるものがあるだけで、転倒の危険性がぐっと減ります。
つり革は、地域や運営会社によっていろいろな形があります。丸型や三角型といったポピュラーなものから、アトラクション施設などではキャラクターの形になっていたり、ハート型のものがあったり…。
そんなつり革ですが、古くは、現代の私たちに馴染みのない形のものがありました。「リコ式」と呼ばれるつり革です。
かつての東京地下鉄道などで使われていた「リコ式」のつり革は、アメリカの会社「railway improvement」社によって開発されたものだそうです。
いまのつり革といちばん違う部分は、コイルばねがついており、手を離すとスプリングの力で車体の窓側へ収まる、という点です。
リコ式はばねが作用することで、車体が揺れても乗客の頭にぶつかるような不快感がありません。また、天井近くにつり革が収納されるため、車内自体が広く、明るく見えるという利点もありました。
しかし反面、高度経済成長期で乗客が増加すると、デメリットも出て来てしまいます。
混雑した車内で乗客がつり革を離した際、跳ね上がって他の乗客の頭などにぶつかってしまうことがありました。また、ばね部分が摩耗しやすく、急ブレーキをかけたときに折れてしまったケースもあったようです。
そのため、1976年ごろの「営団3000系」と呼ばれる車両あたりから、現在のような「吊り輪式」のつり革に変わって行ったとのこと。
しかし、「リコ式」がほぼお目にかかれなくなってしまったいま、ちょっと掴まってみたい気持ちもありますよね。
里山トロッコ列車でおなじみの小湊鉄道が運行する、千葉と埼玉大宮を結ぶ高速バス「ちばたまライナー」のご紹介です。
蘇我駅・千葉駅とさいたま新都心駅・大宮駅を最短で片道およそ1時間30分。鉄道より短い所要時間で結んでいます。
毎日運行し、便数は1日6往復。全車トイレ付き車両です。
さらに、全便が「さいたま新都心駅」経由。
「さいたま新都心駅」の最終便が夜9時40分ですので、さいたまスーパーアリーナでのコンサートやライブイベントなどのお帰りに便利ですよ。
ご予約は不要。ICカードで乗車できますので、お気軽に利用ください。
詳しくは小湊鉄道 塩田営業所、電話番号043-261-5131までお問い合わせ下さい。
合わせてホームページもご覧ください。
小湊鐵道 塩田営業所
電話:043-261-5131「ちばたまライナー」運賃:
■蘇我駅東口~さいたま新都心駅・大宮駅西口
…1,300円(小児650円)
■県庁前・千葉駅~さいたま新都心駅・大宮駅西口
…1,200円(小児600円)
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