もう20歳?! まだ20歳!? 女優・広瀬すずの魅力に迫る
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第549回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
1月14日は成人の日。2019年の新成人の人口は、125万人。芸能界でも10代の頃から活躍している人気スターたちの顔が並ぶなか、この方も新成人を迎えます。
人気実力ともにピカイチ、昨年末は平成最後の「紅白歌合戦」で紅組の司会を務めた広瀬すず。いま、日本中が求める“時代のヒロイン”とも呼べる彼女の魅力を、出演作とともに掘り起こします。
10年にひとりの逸材! 広瀬すず、映画女優としての軌跡
架空の職業である“謝罪師”を生業とする黒島譲を主人公に、ケンカの仲裁のような小さなトラブルから、政府を巻き込んだ国家存亡の危機まで、降りかかる難問を“謝罪”することで解決していく『謝罪の王様』。土下座をも超える“究極の謝罪”で日本を救う姿を、ブラックユーモアを交えながら描いた、抱腹絶倒のコメディ映画です。
主演の阿部サダヲをはじめ、ヒロインに井上真央、岡田将生、尾野真千子、高橋克実、松雪泰子、竹野内豊、荒川良々、濱田岳と、日本映画界に必要な名優たちが“謝る人”、“謝られる人”を個性的に演じるなか、当時はまだ無名の広瀬すずも出演していました。
どのシーンに登場するかは観てのお楽しみとして、本作が公開されたのは2013年。その後、数々の抜擢を受け、スター街道を駆け上がって来た広瀬すずの快進撃を思い返しながら観ると、新たな感慨を覚えることでしょう。
広瀬すずの名を世間に広めるきっかけになった映画と言えば、真っ先に思い浮かぶのが『海街diary』。吉田秋生のベストセラーコミックを、是枝裕和監督が実写映画化。鎌倉に暮らす3姉妹と、父親が他の女性との間にもうけた腹違いの妹。様々な出来事を経て、家族の絆を深めていく様を描いた人間ドラマで、広瀬すずが演じたのは、四女すず役。
両親と死別し、異母姉妹と一緒に暮らす、思春期真っ只中の難しいキャラクターを瑞々しく演じています。まだあどけなさが残る表情も、いま観ると初々しい1作です。
2018年は『ちはやふる -結び-』『ラプラスの魔女』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』と出演作が公開された広瀬すず。作品ごとに異なる表情を見せる彼女が、コメディエンヌとして振り切った演技で観客を魅了したのが『SUNNY 強い気持ち・強い愛』。篠原涼子演じる主人公・奈美の高校生時代を好演しました。
転校したばかりで都会の学校に馴染めない奈美のおどおどとした態度に変顔、白目を向き関西弁でまくしたてる姿など、他作品では観たことがない広瀬すずの演技に衝撃を受けること間違いなしですよ。
2019年は、連続テレビ小説「なつぞら」に主演。国民的女優として、ますますの活躍に注目ですね。
<作品情報>
謝罪の王様(2013年)
Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中
監督:水田伸生
脚本:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、井上真央、竹野内豊、岡田将生、尾野真千子、荒川良々、濱田 岳、松本利夫、高橋克実、松雪泰子 ほか
主題歌:E-girls「ごめんなさいのKissing You」(rhythm zone)
音楽:三宅一徳海街diary(2015年)
Blu-ray&DVDリリース デジタル配信中
監督・脚本・編集:是枝裕和
原作 : 吉田秋生(小学館「月刊フラワーズ」連載)
音楽:菅野よう子
出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、大竹しのぶ、堤真一、加瀬亮、風吹ジュン、リリー・フランキー ほか
©2015 吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
公式サイト http://umimachi.gaga.ne.jp/SUNNY 強い気持ち・強い愛
2019年2月27日からBlu-ray&DVDリリース
原作:「Sunny」CJ E&M CORPORATION
監督・脚本:大根 仁
音楽:小室哲哉
出演:篠原涼子、広瀬すず、小池栄子、ともさかりえ、渡辺直美、池田エライザ、山本舞香、野田美桜、田辺桃子、富田望生、三浦春馬、リリー・フランキー、板谷由夏 ほか
©2018「SUNNY」製作委員会
公式サイト http://sunny-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/