今後は資本の戦いになるルノーと日産
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月28日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。新たにジャンドミニク・スナール氏が会長に就任したルノーと日産の今後の進展について解説した。
日産・ルノー・三菱自動車〜今月末に3社トップ会談
カルロス・ゴーン被告の後任としてルノー会長にジャンドミニク・スナール氏が就任してから初めて、日産、ルノー、三菱の3社が今月末トップ会談を予定している。ゴーン被告の逮捕・起訴のあと、摩擦が目立つ連合の関係改善に向け意見を交わす方針で、ゴーン被告が務めていた連合の実質的な統括会社の会長人事が議題になる可能性もある。
飯田)これは日産がどっちの帰属になるのだ、日本かフランスか? というような綱引きも報じられています。
須田)ゴーン氏の後任のスナールCEOは、タイヤメーカーのミシュランのCEOです。それを考えると、完全に国策企業の経営トップがルノーの会長を兼任するということになりましたから、やはりフランス政府の意向を背景に、全面的にそれを押し立てて要求して来るのだろうと思います。そうすると、政治が純粋な経済の、あるいは企業経営に関与して良いのか…とは言ってもルノーの場合は、フランス政府は大株主です。そこが政府というよりも、株主の権限、権利として物申したり指示を与える状況になって来る。ところが日産の場合は、政府とは別に利害関係ありませんからね。ですから日産は建前上は単独で動いて行かざるを得ない。このあたりの微妙な温度差があるのだろうと思います。これまではカリスマ経営者であるゴーン元会長が、個人的な能力でフランスの意向を進めて来たのですが、これからは資本の戦いです。
今後は「資本の戦い」~目論見通り日産の独立性は高まるのか
須田)お金の戦いになる。要するにどっちの方が株式比率が高いのか、その間で株式会社として、例えば日本で言うと、会社法の範囲のなかで何ができるのか、という戦いになって来ます。表立って政府のバックアップは受けにくい状況になって来る。その辺りがどうなのか、日産はゴーン会長を追い出せば、自らの独立性が高まるのではないかと見込んで今回のクーデター事件があった。果たしてその思惑通り進んで行くのかどうかが、微妙なところだと思います。
飯田)対抗してルノーの株を買って、ルノーが持っている日産の株を無効化させることができればいいけれど、その金はどこから出すのかという話になりますよね。
須田)ルノーだって、日産の株式の買い増しということはあるわけですから。
飯田)完全に50%以上で子会社化してしまうということですね。
須田)その辺りはどっちもどっちなのですよ。そこの駆け引きの問題になって行くのだろうなと思います。
飯田)まだまだ予断を許しませんね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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