わさびが辛いのは、生き残るための自己防衛
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わさびが辛いワケ
辛み成分の性質
わさびをすり下ろすと細胞が壊されて、そこに酵素の働きが結びつくことで、辛味成分が生まれます。
この辛味成分は揮発性であり、水分がすぐに蒸発する性質ですので、わさびを口に入れたとき、ツーンと辛味が鼻から抜けて行きます。わさびで鼻がツーンとするのはこのためです。
どうして辛くなった?
他の植物が生育しないようにする物質を出している
わさびがこうした辛味成分を持つようになったのは、“わさび自身が生き残るため”と言われています。
どんな生物でも生き残るため、そして子孫を残すために様々な工夫をしています。
そんななか、わさびは自分自身を守るために、他の植物が生育しないようにする物質を、根の部分から出すようになったそうです。その物質が辛味成分です。
わさび自身の成長にも影響が!?
ところが、この成分が自分にも影響してしまうため、わさび自身も大きくなることができないそうです。
そこで、根の周りの辛味成分を洗い流すことで大きく育つようにしたのが、わさび田だそうです。
より『わさび』を堪能するには
そんなわさびを頂くときは、細かくすり下ろすほど香りや辛味が楽しめますので、なめらかに細かくすり下ろすと良いそうです。
そのために、サメの皮で作ったおろし器が良いと言われています。
■杏樹の感想
私はわさびが好きで、信州の『大王わさび農場』にも行ったことがあります。そんな私ですが、『本わさび』や『沢わさび』のことは知っていましたが、『畑わさび』のことは知りませんでした。これから『畑わさび』のことも勉強したいと思います。
個人的にはいま、北海道でよく食べられているという『山わさび(西洋わさび)の醤油漬け』にとても興味があります(笑)。
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