片寄涼太 × 川栄李奈、せつなくも胸を熱くする青春ラブストーリー
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第638回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、6月21日公開の『きみと、波にのれたら』を掘り起こします。
世界を魅了して来た湯浅政明監督待望の長編オリジナル最新作
2017年、『夜は短し歩けよ乙女』で日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞を、『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門 クリスタル賞(グランプリ)を受賞。そして昨年(2018年)はNetflixで配信がスタートした「DEVILMAN crybaby」をはじめ、数々の話題作を世に送り出すなど、怒涛の勢いでその名をとどろかせているアニメーション監督、湯浅政明。彼の長編オリジナル最新作『きみと、波にのれたら』がいよいよ全国公開となります。
大学入学をきっかけに海辺の街に引っ越して来た向水ひな子。サーフィンが大好きで海の上では怖いものなしの彼女だが、自分の将来については自信を持てずにいた。ある日、ひな子は街で起こった火事騒動で消防士の雛罌粟 港(ひなげし みなと)と出会い、2人は恋に落ちる。互いにかけがえのない存在となって行くが、港は海で溺れた人を助けようとして命を落としてしまう。そのショックで大好きな海を見ることができなくなってしまったひな子だったが、彼女が2人の思い出の歌を口ずさむと、水のなかに港が現れて…。
消防士の青年とサーファーの大学生の運命的な恋を描いた青春ラブストーリー。ダブル主演を務めるのは、本作が声優初挑戦となるGENERATIONS from EXILE TRIBEでボーカルを務める片寄涼太と、演技派女優として抜群の存在感をみせる川栄李奈。2人の声の芝居からは人を愛するというピュアな気持ちがストレートに伝わって来て、主人公に共感を覚える人も多いことでしょう。
さらに港の妹・洋子役に、確かな演技力に注目の集まる松本穂香。港の後輩消防士・川村 山葵 (かわむら わさび)役に本年度の日本アカデミー賞で話題賞と新人俳優賞のW受賞を達成した伊藤健太郎と、人気、実力を兼ね備えたフレッシュなキャストが実現しました。
湯浅政明監督作品の特徴と言えば、水の描写。本作でも海、波、池はもちろん、コップのなかの水まで、その魅力は十二分に発揮されており、ストーリーがよりヴィヴィッドに、ドラマティックに。
波にのるか、のらないか。それとも、実は“のれない”のか…。「したたかに生きなければ…という世の中で、純粋な主人公を波にのせてあげたいと思った」と湯浅監督が語る本作は、ちょっぴり自分に自信がもてないあなたの背中を押してくれる物語。この夏、切なくも胸が熱くなる1作です。
きみと、波にのれたら
2019年6月21日(金)から全国東宝系にてロードショー
監督:湯浅政明
脚本:吉田玲子
音楽:大島ミチル
主題歌:「Brand New Story」GENERATIONS from EXILE TRIBE(rhythm zone)
声の出演:片寄涼太(GENERATIONS)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎
©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会
公式サイト https://kimi-nami.com/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/