栗にイガイガがあるのは「動物に食べられないため」ではない?
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栗はブナ科の木の一種です。いちばん外側にあるトゲトゲは『イガ』と言います。内側の薄い皮のことを『渋皮』、外側の固い皮のことを『鬼皮』と言います。
この渋皮や鬼皮の部分が、栗の実にあたります。そうなると「私たちが普段食べている、黄色い部分は何なの?」と思いますが、これは『種』なのです。そして栗のイガの部分が『皮』にあたります。
このイガですが、どうしてトゲトゲしているのでしょうか? その理由ですが、詳しいことはわからないそうです。
『動物に食べられないため』という説がありますが、栗の場合、一般的には地面に落ちた段階で割れていて、実の部分…正確には種ですが、それがむき出しになっています。そのため、この説は違うのではないかと言われています。
現在、最も有力な理由は『虫から守るため』という説です。そうは言っても栗を茹でたとき、なかから小さい虫が出て来ることがあります。この虫は『ゾウムシ』という虫の仲間で、イガがあっても関係なく、栗のなかに卵を産みつけてしまうそうです。
それでも、イガがなかったらゾウムシ以外にもたくさんの虫に食べられていたと考えられるので、イガは“身を守る働き”をしていることになるそうです。
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