新型コロナウイルス~中国の対応が早いのはなぜか

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月23日に放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。新型コロナウイルスについて解説した。

台湾北部の桃園国際空港で、消毒作業を行う関係者(台湾・桃園)=2020年1月22日 写真提供:時事通信

新型コロナウイルスによる肺炎~死者17人、発症者540人超え

中国武漢市から感染が広がった新型コロナウイルスによる肺炎での死者が現時点で合計17人、発症者は合計542人に上っている。この問題で22日、世界保健機関(WHO)の専門家が緊急委員会を開いた。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうか検討していたが、更なる情報が必要だとして判断を延期し、再び23日に委員会を開いて検討することを明らかにした。

飯田)更なる情報が必要ということですけれども、春節を前にどうするのか。

鈴木)WHOが緊急事態ということで、世界に発表するかどうかという判断ですが、これは危機管理ですよね。非常に難しいところではあると思います。必要以上に緊急事態ということを出せばパニックになります。ですので、緊急事態宣言を出すのかどうか。しかし、出さなければ広がって行く可能性もあります。こういうものは危機管理上、最初の段階で緊急事態を発表していいのではないかという議論もあります。非常に判断が難しいですが、私は出してもよいのではないかと思います。日本の政府で言えば、この対応をするのは厚生労働省や水際の税関です。外務省のOBの方とお話をしたときに、この話が出て来ました。その彼が言うには、今回の中国の対応がかなり積極的で早いと言うのですね。たしかに考えてみれば、SARSのときはもたもたしていて、中国はきちんと調べているのかという記憶がありますよね。

飯田)あのときは数ヵ月かかっていました。

鈴木)そうです。

飯田)その期間で、かなり広がってしまいました。

2020年1月20日、中国湖北省武漢で肺炎の発生の原因として特定されたコロナウイルスの発生源とみられ閉鎖された華南海鮮卸売市場近くのバス停留所で待機しているマスク着用の中国人居住者 EPA=時事 写真提供:時事通信社

今回、中国が早い段階で世界に情報を発信した理由

鈴木)そうなのです。それに対して、今回は世界に発信するのが早いですよね。なぜかと言うと、戦略的に一帯一路政策で世界に向かっている。また、米中貿易政策交渉を行っている中国のいま置かれている立場を考えると、この問題はそのような状態にブレーキをかけます。

飯田)そうですね。

鈴木)ですので、少しでも早くこれに対応をし、発信をする。さらに中国側から渡航禁止や、移動禁止と言ったストップをかけている。なるほど、そういう背景があるのかと思いました。結果的にこのことは、新型コロナウイルスの対策にはプラスになります。WHOの危機管理上の判断はいろいろとあると思いますが、当事国の中国が事情や裏側はどうであれ、そうやって積極的に行っているのであれば、私は緊急事態を出していいと思います。日本の場合は水際でいろいろなことを行おうとしていますよね。

飯田)行おうとしていますが、基本は自己申告に任せるということになっています。

鈴木)それには限界があります。中国から入国する方にチェック表を出して、熱があるかどうかを書いてもらうのは、適当に書かれてしまえば何の意味もないです。やはり当事国がどれだけ本気で動くのか。もし動いているのであれば、それに合わせてかなり厳しい制限を日本が行ってもよいのかもしれません。

飯田)武漢から出る高速鉄道や航空機は日本時間の23日、11時から止まるということも発表されています。

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