新型肺炎~未だに足らない中国からの情報

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月21日放送)にジャーナリストの有本香が出演。新型コロナウイルスについて解説した。

新型肺炎~未だに足らない中国からの情報

各地に対策チーム派遣  新型肺炎の〝発生源〟とみられ、閉鎖されている中国湖北省武漢市の海鮮市場=2020年1月17日(共同) 写真提供:共同通信社

中国の習近平国家主席~新型コロナウイルスについて全力で予防、制圧するように指示

中国の国営中央テレビによると、湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で20日、新たな発症者が確認され、感染者は中国全体で200人を超えた。これを受け、中国の習近平国家主席は全力で予防、制圧するように関係部門に指示している。

飯田)先ほど速報が入って来ました。21日未明、武漢市衛生当局は新型コロナウイルスによる肺炎で1人が19日に死亡していたと発表。死者は4人目となっています。1人目、2人目は合併症があったと発表されていますが、3人目以降からどういう死因だったのか、肺炎だけとなるとフェーズが変わりますよね。

新型肺炎~未だに足らない中国からの情報

羽田空港国際線の検疫所で、新型肺炎への注意を呼びかける貼り紙=2020年1月16日、東京都大田区 写真提供:時事通信社

ここに至るまで、中国から正確な情報が出ていなかった

有本)そうすると、死に至る肺炎ということになりますから深刻ですよね。春節の大移動があり、今週の土曜日(25日)が旧正月の元旦にあたります。例年、中国から人がいらっしゃいますが、水際で防ぐには、人数も多いので難しいと思います。15年前にSARSという肺炎により、幸い日本では死者が出ませんでしたが、かなりの死者が出ました。当時、私は日本とシンガポールの両方で生活をしていたのですが、シンガポールは早い時期から死者が出ました。あの当時シンガポール国内では徹底した対策が取られていて、ニッポン放送のようなビルはもちろんのこと、集合住宅でも体温チェックが行われていました。空港では、入って来た段階で熱がある人は強制入院でした。そのときの問題は、中国当局が情報を出さないことでした。特にWHOのトップが中国から推されてなった香港の人だったので、中国に忖度があり「情報を出せ」というプッシュがなく、そのことによって混乱が大きくなってしまった。今回も、いつ正確な情報が出て来るのか気がかりでした。時事通信が速報していますが、人から人への感染が明言されたということです。

新型肺炎~未だに足らない中国からの情報

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

人から人へ感染する新コロナウイルス~中国からの正しい情報が必要

飯田)今朝の新聞でもありました。

有本)そうなると、日本側の対応もアナウンスするだけでいいのでしょうか?

飯田)そうですよね。いまのところ、すぐに死に至るものではないということで、まずは感染を予防するために手洗いうがい。また、アルコール消毒がコロナウイルス一般に効くということなので、これにも効くだろうと言われています。それらの予防に加えて、水際でどう防ぐかが大事ですよね。

有本)水際というのは簡単ではないと思いますが、人の多いところ、外国から来られた観光客の方も普通にいらっしゃいますから、そこでの感染を防ぐためにマスクやいろいろなものを使うという以外にないですよね。

飯田)正しく恐れるということと、正しい情報を早く手に入れるということですよね。

有本)国際社会も中国に対して、情報発信の遅れがないように強く呼びかける必要があります。

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