ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月27日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。法務・検察行政刷新会議を法務省内に設置するというニュースについて解説した。
森雅子法務大臣、法務・検察行政刷新会議の設置を表明
東京高等検察庁の黒川前検事長が辞職したことを受け、森雅子法務大臣は26日、検察への信頼回復のため法務省内に法務・検察行政刷新会議を設置すると明らかにした。また衆議院法務委員会では黒川前検事長の訓告処分に対し、一般論とした上で退職金は5900万円になることを明らかにしている。
飯田)検察官の定年延長などを含む国家公務員法等の改正案、今国会での成立は見送りとなりました。そこから賭けマージャンで辞職と展開が急でした。法務・検察行政刷新会議の設置について、どうご覧になりますか?
高橋)黒川氏の賭けマージャンでの辞職は読めませんでした。議論が人事の話から急転直下でマージャンの話ばかりになってしまって、争点がまったく違ってしまいました。黒川氏は私と同じ世代なので、賭けマージャンをするということはよくわかりますね。
大蔵省でもかつてはマージャン大会が開催されていた
飯田)学生のころ、大人になる通過儀礼的なもので、僕らの世代でもギリギリありました。
高橋)私が大蔵省に入ったときには、新入生、2年生、3年生のマージャン大会がありましたよ。マージャン大会に向けて、夕方からやり続けていました。仕事の延長で全員参加するという感じでした。
飯田)全員参加だと雀荘を貸し切らないといけませんよね。
高橋)それは大蔵省のどこかの寮でやります。寮でやるのですが整っていて、夜中までやります。
飯田)昔の記者クラブにも、雀卓があったと伝説として聞きますが、そういう文化が黒川さんのなかに残っていたということですか?
高橋)大蔵省にも資料室に雀卓があって、窓を開けたら外から撮られて大変なことになったこともあります。「夜中に仕事をしないでマージャンをやっている」と報道が出たときは大変でした。
外部から検事総長を持って来るのが通常の組織~内部で人事を行う検察の闇
飯田)さすがにいまはというところですね。緊急事態宣言中ということもあり、問題化しました。この法務・検察行政刷新会議で変わったりするものですか?
高橋)本来は、外部から検事総長を持って来るというのが、普通の組織の改革です。でも、それができないところに検察の闇があるのです。自分たちで人事を行いたいから、外からの介入はどうのこうのと議論していたわけです。そうすると、こういうときに何もできなくなってしまうのです。
飯田)法務省と検察庁は一体のものであって、例えば事務次官だとか、そのスタッフを支えるのも基本は検察官ですよね。
高橋)そうです。司法試験に受かっていなければいけない世界です。
飯田)霞が関でも並び立っているけれども、また別の感覚があるということですか?
高橋)まったく違います。事務次官がいちばん偉くはないですよね。
飯田)事務次官でもナンバー4位、5位ですよね。本当はそういうところも変えて行かなければならないのですが、そこまで議論することは難しいのでしょうね。
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