食事制限すると胃が小さくなるって本当?
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「食事制限と胃の大きさ」に関して、ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」(7月9日放送)で解説された。
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ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」
番組に寄せられた健康の疑問『運動不足が続き、ぽっちゃり体型になってしまった母が、手っ取り早く食事制限をして痩せようとしています。母は「食べる量を減らせば胃が小さくなるから大丈夫よ」と言っているのですが、本当でしょうか?』に対して、日本健診財団の監修のもと、以下のように解説した。
「胃が小さくなったようでもう食べられない、というのは、ダイエット中の方にとって憧れのセリフかも知れませんね。
でも、食事制限をすると胃が小さくなるかという質問の答えは、ノーです。
胃は伸び縮みをする臓器で、たくさん食べれば伸びて大きく膨らみ、消化して空腹になれば、小さく平らな形状に戻るのです。ですから、胃そのものの大きさが変わるということはありません。伸縮するわけですね。
つまり、食事制限で胃が小さくなるということはないと考えられています。
お腹がいっぱいという感覚は、脳の満腹中枢によるもので、食事制限に慣れて来ると、いままで食べていたよりも少ない量で満腹を感じるようになるのですね。それが、胃が小さくなったという感覚につながっていると思われます」
協力:医療ジャーナリスト・森まどか
監修:日本健診財団