【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第931回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、Disney+(ディズニープラス)にて独占配信中の『クラウズ~雲の彼方へ~』をご紹介します。
名曲「Clouds」を生んだアーティスト、ザック・ソビアックの物語
音楽の才能に恵まれながらも、癌を患い余命6ヵ月と宣告された17歳のアーティスト、ザック・ソビアック。
それでも前向きに生き抜いた彼の人生が、彼の母ローラ・ソビアックの記した回想録をもとに映画化されました。
『クラウズ~雲の彼方へ~』のあらすじ
ザック・ソビアックは、楽しいことが大好きな17歳の高校生。3年生になり、ずっと好きだったエイミーをデートに誘った後、彼の世界は一変する。
癌が転移してしまい、余命6ヵ月と宣告されたのだ。それでも残された時間のなかで、親友であり音楽パートナーのサミーと共に、夢であるアルバムを制作。大きな反響を呼ぶことに。
しかしその一方で、ザックは自分がどれだけ素敵な時間を過ごしても、最後には彼を慕う人々や最愛のエイミーを傷つけてしまうという現実と向き合っていた。
そんななか、彼は別れを告げる最高の形は音楽だということに気づき、名曲「Clouds」が生まれる……。
『クラウズ~雲の彼方へ~』のみどころ
ザック・ソビアックを演じたのは、フィン・アーガス。本作が長編映画初出演となる若手イケメン俳優で、アーティストとしても活躍。死と向き合いながらも、純粋に音楽を楽しみ、常に希望を忘れないザックを魅力的に演じています。
共演には、ザックの親友でバンド仲間のサミー役に、大ヒットドラマ「ガール・ミーツ・ワールド」で人気を博したサブリナ・カーペンター。
恋人エイミー役に『ジュマンジ』シリーズのベサニー役でも知られるマディソン・アイズマンと、話題のキャストを配していることにも注目です。
ザックがこの世に残した名曲「Clouds」は、当時iTunesでダウンロード数1位となり、日本でも話題となりました。
別れの切なさや大切な人への感謝の気持ち、そして再会の願い。本作を観ると、爽やかなメロディーに乗せて歌われるメッセージが、より心に沁みて来ます。
人生の悲しさと美しさが、心踊る音楽をつくり出す。この機会に是非、ザック・ソビアックの人生に触れてみて。
<作品情報>
『クラウズ~雲の彼方へ~』
ディズニープラスで配信中
監督:ジャスティン・バルドーニ
出演:フィン・アーガス、サブリナ・カーペンター、マディソン・アイズマン、ネーヴ・キャンベル、トム・エヴェレット・スコット、リル・レル・ハウリー
【日本語吹き替え版キャスト】
ザック・ソビアック:入野自由
サミー:白石涼子
エイミー:清水理沙
ローラ・ソビアック:大坂史子
ロブ・ソビアック:綱島郷太郎
アリ:鈴木咲
ウィーバー:駒谷昌男
グレース:田中有紀
サム:中尾智
【日本語吹き替え版スタッフ】
制作監修:川崎裕子
演出:小山悟
翻訳:桜井裕子
録音制作:(株)東北新社
録音制作:稲岡優香子
(C)2020 Disney
原題:Clouds
公式サイト https://disneyplus.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/