唇をなめるクセがやめられない。これって病気? 医師が回答
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ニッポン放送「草野満代夕暮れWONDER4」(1月27日放送)で、「唇をなめるクセ」に関して医師が回答した。
番組に寄せられた健康の疑問『昔からなのですが、唇が乾くと、特に上唇をペロッとなめるクセがあります。気がつくと唇の上が赤くなり、ただれてしまうことが多く、ヒリヒリして痛いです。周りの友人に聞くと「小さいころはあった」と言うのですが、もうすぐ三十路の私は未だにあります。特別な病気でしょうか?』に対して、医師が回答した。
「冬になり空気が乾燥すると、唇のかさつきを感じることが多くなります。唇は顔の他の部分と異なり、皮膚の厚みが薄く、皮膚の保湿を担う皮脂膜がないため、乾燥しやすい部分です。
唇をなめると一時的には潤いますが、皮脂膜もなめとられ、唾液とともに水分がすぐ蒸発してしまうため、乾燥が進んでしまいます。さらに荒れた唇を繰り返しなめるたび、舌先のザラザラで唇や周囲の肌を傷つけるので、赤くなってしまいます。
なめる行為を繰り返していると、唇や周囲の皮膚の荒れがひどくなり、その症状は『なめまわし皮膚炎』と呼ばれています。いったん症状が現れると治りにくいので、早めに皮膚科を受診し、炎症を抑える外用剤を処方してもらいましょう。
また、唇の乾燥を防ぐには水分を多めにとり、ワセリンやリップクリームをこまめに塗りましょう」
回答協力:東京衛生アドベンチスト病院
番組情報
健康の気になる話題、素朴な疑問に日本健診財団のお医者さんが答えます。
定期的に健康診断を受け、日頃から生活習慣には気をつけましょう!