処方薬の情報を保管する「お薬手帳」誕生のきっかけ

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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「手帳」です。

処方薬の情報を保管する「お薬手帳」誕生のきっかけ

お薬手帳は、処方されたお薬の情報を保管しておくための手帳です。いつ頃、どれ位の間、どんなお薬を服用してきたのか……といった履歴を確認することができます。

お薬手帳が誕生するまで、患者さんが「別の病院でもらったこんなお薬を飲んでいます」と言ってくれない限り、病院側がお薬の情報を把握するのは難しい状況でした。

そんな中、1993年(平成5年)、別々の病院で処方されたお薬の服用によって重い副作用が起こって、多くの患者さんが亡くなるという事故が発生しました。これをキッカケに、お薬手帳が使われるようになったそうです。

また1995年、阪神・淡路大震災の時、被災で病院のカルテが失われたり、日頃、自分が飲んでいるお薬が分からないので、新たにお薬がもらえない……という問題が起きました。

それでも当時、お薬手帳を持っていた、ごく一部の方は同じお薬を受け取ることが出来たそうです。これをきっかけに、お薬手帳の利用が全国的に広まっていきました。そして2000年からは国の制度として、導入されるようになります。

その後、情報の電子化が進む中、2016年からは「電子お薬手帳」が紙の手帳と同じように、調剤薬局で利用できるようになりました。薬剤師さんから頂いたお薬の情報のQRコードを読み込むことで、お薬手帳としての役割を果たすことが出来ます。

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