【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1007回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、Amazon Prime Videoで独占配信中の『トゥモロー・ウォー』と、劇場公開中の『サイダーのように言葉が湧き上がる』をご紹介します。
お家で観たい!『トゥモロー・ウォー』~タイムリープ×バトルアクション、迫力のSF超大作
現在と未来(2051年)を舞台に、人類と地球を脅かすエイリアンとの戦争を描いた『トゥモロー・ウォー』。
新型コロナウイルスの世界的感染拡大により公開延期を余儀なくされていた本作が、Amazon Prime Videoに登場。迫力の映像体験が堪能できるSFアクション超大作として、映画ファンの間で話題を集めています。
『トゥモロー・ウォー』のあらすじ
ある日、2051年からタイムトラベラーグループが現代に突如出現。衝撃的なメッセージを口にする。
それは、30年後、人類は恐ろしい未知の生物と戦うことになり、その戦争に負けて消滅してしまうということ。生き残るためには、現代に生きる民間人や兵士を未来に送り込み、戦いに加勢することしか、道は残されていなかった。
元軍人の高校教師ダン・フォレスターは、未来への戦いに参加する1人に選ばれてしまう。最初は戸惑いを覚えたダンではあったが、まだ幼い娘のために世界を救おうと決意。
未来で生存する優秀な科学者や疎遠になっていた父親と協力しながら、地球の運命を書き直すために奮闘する……。
『トゥモロー・ウォー』のみどころ
主人公のダン・フォレスターを演じるだけでなく製作総指揮も務めたのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ジュラシック・ワールド』で世界的な人気を誇るクリス・プラット。“7割の人間が生きて帰れない戦い”に身を投じて行く男を、アグレッシブに体現しています。
共演にはイヴォンヌ・ストラホフスキー、ベティ・ギルピン、サム・リチャードソン、エドウィン・ホッジ、そしてアカデミー賞受賞俳優J・K・シモンズと、実力派キャストが集結。
現代と未来を行き来しながら、極限の状況下でエイリアンに身一つで立ち向かう物語がスピーディーに展開されます。
もともとは、劇場公開映画として製作されていた本作。
それだけに未知のクリーチャーとの激闘や爆炎が空高く立ち上がる描写など、そのスケール感や破壊力は、マーベル映画やマイケル・ベイ監督作品を彷彿させるほどスペクタクル。同時に、ダンの戦いを通じて描き出される“家族の絆”に魅了される人も多いことでしょう。
観る者に圧倒的な感動と興奮をもたらしてくれるSF超大作。是非、オンラインで。
映画館で観たい!『サイダーのように言葉が湧き上がる』~八代目・市川染五郎×杉咲花……少年少女の“ひと夏の青春”を、エモーショナルに描く
コミュニケーションを取ることが苦手な“俳句少年”と、見た目のコンプレックスを克服できない“マスク少女”。“言葉×音楽”をキーワードに、少年少女の“ひと夏の青春”を描いた劇場版オリジナルアニメーション『サイダーのように言葉が湧き上がる』。
素直になれない主人公たちが少しずつ心を通わせて行く様子に、世代を超えて共感と感動を呼ぶこと間違いなし。タイトルのごとく、サイダーのようにシュワッとした爽快さが味わえる“夏アニメ”です。
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■Amazon Prime Original『トゥモロー・ウォー』
Amazon Prime Video で独占配信中
キャスト:クリス・プラット、イヴォンヌ・ストラホフスキー、ベティ・ギルピン、サム・リチャードソン、エドウィン・ホッジ、J・K・シモンズ ほか
監督:クリス・マッケイ
脚本:ザック・ディーン
プロデューサー:デヴィッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー、ジュールス・デイリー、デヴィッド・ゴイヤー、アダム・コルブレナー
エグゼクティブプロデューサー:ロブ・コーワン、クリス・プラット、ブライアン・オリバー、ブラッドリー・J・フィッシャー
共同製作者:サマンサ・ニセンボイム
配信:Amazon Studios
原題:The Tomorrow War
(C)2021 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
作品ページ https://www.amazon.co.jp/dp/B095KXHHP1
■サイダーのように言葉が湧き上がる
2021年7月22日(木・祝)から全国ロードショー
キャスト:市川染五郎、杉咲花、潘めぐみ、花江夏樹、梅原裕一郎、中島愛、諸星すみれ、神谷浩史、坂本真綾、山寺宏一
原作:フライングドッグ
監督・脚本・演出:イシグロキョウヘイ
脚本:佐藤 大
キャラクターデザイン・総作画監督:愛敬由紀子
音楽:牛尾憲輔
演出:山城智恵
作画監督:金田尚美、エロール・セドリック、西村郁、渡部由紀子、辻智子、洪昌熙、小磯由佳、吉田南
原画:森川聡子
プロップデザイン:小磯由佳、愛敬由紀子
色彩設計:大塚眞純
美術設定・レイアウト監修:木村雅広
美術監督:中村千恵子
3DCG監督:塚本倫基
撮影監督:棚田耕平、関谷能弘
音響監督:明田川仁
アニメーションプロデューサー:小川拓也
劇中歌:「YAMAZAKURA」大貫妙子/主題歌:「サイダーのように言葉が湧き上がる」never young beach
アニメーション制作:シグナル・エムディ×サブリメイション
製作:『サイダーのように言葉が湧き上がる』製作委員会
配給:松竹
(C)2020フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会
公式サイト http://cider-kotoba.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/