『キネマの神様』『映画 太陽の子』志村けんさん、三浦春馬さん。亡き人の心に寄り添う……

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1009回】

(左)『キネマの神様』/(右)『映画 太陽の子』

画像を見る(全16枚) (左)『キネマの神様』/(右)『映画 太陽の子』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、8月6日に公開された『キネマの神様』と『映画 太陽の子』をご紹介します。

『キネマの神様』

『キネマの神様』

映画館で観たい!『キネマの神様』~菅田将暉×永野芽郁×野田洋次郎、映画愛にあふれた感動作

松竹映画100周年を記念した映画『キネマの神様』が、ついに公開。人気小説家・原田マハの同名小説を原作に、日本映画界の巨匠・山田洋次監督が実写映画化しました。

“映画の神様”を信じ続ける男の人生と、彼を取り巻く人々との人間模様を描いたハートウォーミングな物語です。

『キネマの神様』

『キネマの神様』

『キネマの神様』のあらすじ

無類のギャンブル好きで、妻・淑子や娘の歩にも見放されてしまったゴウ。“ダメ親父”の典型のようなゴウだが、たったひとつだけ愛してやまないものがあった。

それは、映画。行きつけの名画座館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所でともに働いた仲間だ。映画監督を目指していた若き日のゴウは、助監督として時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれて、夢に向かって邁進していた。

しかし、初監督作「キネマの神様」の撮影初日に起きた事故がきっかけで大きな挫折を味わい、撮影所を辞めて田舎へと帰ってしまう。

それから、約50年。幻の作品となってしまった「キネマの神様」の脚本が見つかったことで、ゴウのなかで止まっていた夢が再び動き始める……。

『キネマの神様』

『キネマの神様』

『キネマの神様』のみどころ

“過去”と“現在”。ふたつの時代を行き来しながら物語が紡がれて行く本作で、過去パートでゴウを演じたのは菅田将暉。黒澤明や小津安二郎など、日本映画の歴史に名を刻む名監督が活躍した時代に生きる青年を好演しています。

そして、現代パートのゴウに扮したのは、沢田研二。当初、ゴウ役で出演を予定されながらも2020年3月末に逝去なさった志村けんさんの遺志を継ぎ、ギャンブル好きで借金まみれのダメ男を、独特の色気を漂わせながらチャーミングに演じ切りました。

さらに共演には、宮本信子、小林稔侍、永野芽郁、野田洋次郎、北川景子など、ベテランから若手まで実力派俳優が集結。撮影所と映画と、映画館を取り巻く人々の、優しく温かな人間模様が繰り広げられます。

『キネマの神様』

『キネマの神様』

新型コロナウイルス感染拡大による撮影中断。余儀なくされた、キャストの変更。

世の中がどうなって行くか誰も予測がつかないなかで、あらゆる困難が降りかかり、それでもまっすぐ前を向いて「作品を届けること」に専念した末に完成した本作は、まさに“映画の神様”を信じ続けているスタッフ・キャストの想いが結実した1作だと言えるでしょう。

映画愛、そして人間愛に満ちた感動作。これぞ「映画館で観たい!」映画です。

『映画 太陽の子』

『映画 太陽の子』

コチラも映画館で観たい!『映画 太陽の子』~知られざる歴史と

太平洋戦争末期に実在した“日本の原爆開発”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの姿を描いた青春群像劇。

柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の熱演からは、“戦時下という非日常”を日常として生きる若者の生きる覚悟や葛藤が感じられ、その刹那が切なくも眩しい。

広島、長崎への原爆投下と終戦から76年。平和のあり方について、改めて考えてみませんか。

『キネマの神様』

『キネマの神様』

『キネマの神様』

2021年8月6日(金)全国ロードショー
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
出演:沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子
主題歌:「うたかた歌」RADWIMPS feat.菅田将暉(Muzinto Records/EMI)
配給:松竹
(C)2021「キネマの神様」製作委員会
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama

『映画 太陽の子』

『映画 太陽の子』

『映画 太陽の子』

2021年8月6日(金)から全国ロードショー
出演:柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、イッセー尾形、山本晋也、ピーター・ストーメア、三浦誠己、宇野祥平、尾上寛之、渡辺大知、葉山奨之、奥野瑛太、土居志央梨、國村隼、田中裕子
監督・脚本:黒崎博
音楽:ニコ・ミューリー
主題歌:「彼方で」 福山雅治 (アミューズ/ユニバーサルJ)
配給:イオンエンターテイメント
(C)2021 ELEVEN ARTS STUDIOS/「太陽の子」フィルムパートナーズ
公式サイト https://taiyounoko-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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