「もはや何を目指しているのかわからない」政府の対策 ~新たに7府県に緊急事態宣言発令へ

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月17日放送)にジャーナリストの有本香が出演。茨城など、新たに7府県に緊急事態宣言が発令されるというニュースについて解説した。

2021年8月16日、会見する菅総理~出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202108/16bura.html)

新たに7府県に緊急事態宣言発令へ

政府は茨城、栃木、群馬、静岡、京都、兵庫、福岡の7府県に緊急事態宣言を発令する方針を固めた。期間は8月20日~9月12日まで。また東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、沖縄の6都府県に発令している緊急事態宣言についても、9月12日まで延長する方針を固めた。

飯田)「まん延防止等重点措置」も、宮城、山梨、富山、岐阜、三重、岡山、広島、香川、愛媛、鹿児島の10県を追加する方針だということです。

有本)こういうやり方は、みんなのモチベーションが下がるというか、もはや何が緊急なのかわからないという声も巷には多いですよね。

飯田)確かに。戦力の逐次投入という。

有本)新しい変異株が入って来るなど、状況が変わるので、それによって臨機応変にということであればよかったのですけれども、「どうもそうではないよね」という感じをみんなが受けてしまっています。「ゴールポストを動かす」という表現もありますが、「何を目指しているのか」ということが見えないのです。

人の行動をトレースするCOCOAに代わるシステムが1年半経ってもまだない

飯田)もともと感染する人、PCR検査陽性者を減らすことによって、重症者も減り、医療がひっ迫しないというところを目指していたのですが、ワクチンも入って来ましたからね。

有本)ワクチンは6000万本くらい打ちそうな感じでしょうか。高齢者に関しては9割近く打っているのですよね。

飯田)2回目の接種も終わりそうです。

有本)その状況だと、当初、言われていた見込みならば、「危機的状況を脱するのではないか」というレベルに来ているのですが、実際にはこれだけ感染が拡大してしまっていて、見込みが違ってしまった。それは「新しい変異株が入って来ているからなのだ」という話なのだけれども。

飯田)デルタ株など。

有本)各国と比べると、日本は水際対策がまだまだ甘いのですよね。入国者の行動制限も他の国は従来よりも長くしていますからね。隔離も強制隔離の時間が日本よりも圧倒的に長いではないですか。それと「人流を制限する」と言っていますけれども、その行動をトレースできるシステムが1年半経ってもまだないのですよね。

飯田)そうですね。

有本)1ヵ月くらい前だと思うのですけれども、分科会の尾身会長が「そろそろ制限、制限ということではない」とおっしゃっていた。ところが、1ヵ月経ったら、それとは違う状況が出て来たのです。尾身会長の話の前後に、ほとんど使われていないCOCOAというアプリとは違う形の、台湾などは導入しているのですけれども、QRコードを行った先で読み込むという「新しいシステムの導入を考えている」というような話も、政府や分科会も含めた界隈であったのです。

飯田)COCOAに代わる。

有本)そうなるのかなと思っていたら、どうもその話は立ち消えているらしい。人流を制限すると同時に、それをトレースできるかというところも、全然システム化されていないというのは、少し残念な話ですよね。

抗体カクテル療法~コロナを受け入れる医療機関以外でも使えるようにするべき

有本)こうなったら、あらゆるものを投入しないといけない局面ですので、例えば治療薬で特例承認されているもの、どういう手続きが必要かということを横に置いておいたとしても、コロナを受け入れている医療機関以外でも使えるようにするということが必要ではないでしょうか。

飯田)特に抗体カクテル療法は、無症状や軽症の方に投与することで重症化を防ぐというものです。そうするとアクセスはいろいろなところにあった方がいいですよね。

有本)点滴ですから、その管理をどうするかという話はあるようですけれども、できる体制にはしておくべきだと思います。幅広く投与できるという状況だけは整えるべきでしょう。

飯田)そうですよね。

有本)抗体カクテル療法は、価格が高いということがネックになっていたようですが、無償で提供されるという話もあります。いまはあらゆる選択肢を投入して行かなければいけない時期だと思います。

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