北海道・札幌に「サステナブル」な、地産地消ホテル誕生
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北海道・札幌の中心部に10月1日、新たなホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」がオープンした。「北海道を体感する」をコンセプトに、三菱地所グループの株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツが手掛けた、北海道では初めてのホテルだ。
新しいホテルのキーワードは、「サステナブル」。利用者とともに自然環境や地域社会に対して出来ることを考えるホテルと位置付けた。国内では初めてとなる高層ハイブリッド木造ホテルで、客室のほか、ロビー空間等のインテリアにも、北海道産木材を使用しているのが特徴。地下1階・地上11階建てで、客室は全部で134室ある。とくに9階から11階のキャビンフロアと呼ばれる客室は木造となっており、木に囲まれた山のキャビンで過ごしているような体験のなか、木のぬくもりを感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことが出来る。また、3階から8階のギャラリーフロアと呼ばれる客室は、天井に北海道産トドマツを使用している。
また、『KOKAGE』と名付けられたラウンジにも、北海道産木材が内装に使われている他、各木材を製造する過程で発生する、通常だと廃棄処理されるような「端材」を活用し、エントランス内装や客室の棚、木製スピーカー等に利用し、サステナブルな取り組みを目指している。
ランチには北海道の食材を使ったサンドイッチや白老牛のカレー、ディナーには串スタイルのつまみを中心に北海道産の酒も一緒に楽しめることになっており、週末には、音楽イベントや地元のアーティストとのコラボイベントも開催される予定だ(※感染症の流行状況によっては変更あり)。
北海道内では、カラマツやトドマツなどの人工林が利用期を迎えており、森林資源の循環利用が求められていた。今回の建設工事では、木造部分の構造材の約80%を北海道産木材でまかなっており、道産木材・石材の利用はもちろん、できる限り建築端材の有効利用にも配慮したという。ホテルで提供する道産食材を使った食事と合わせて、まさに究極の「地産地消」を目指した格好だ。三菱地所グループでは、北海道産材を使用したこのプロジェクトを通じて、木材産業の振興による地方創生、地域の環境にも配慮したまちづくりにも、積極的にチャレンジしていきたいとしている。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園
北海道札幌市中央区大通西 1-12
地上 11 階 客室数 134 室
地下鉄「大通」駅 24 番出口すぐそば
JR 札幌駅より徒歩約 15 分(札幌駅前通地下歩行空間利用)
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