子どものコロナ感染経路、「大人から子どもへ」が圧倒的に多い

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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(10月10日放送)に、小児科医で感染症対策の専門家、川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長が出演。新型コロナウイルス感染症の子どもへの対策について語った。

子どものコロナ感染経路、「大人から子どもへ」が圧倒的に多い

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

淵澤由樹(アシスタント):今回は岡部先生に、子どもに関する新型コロナの現状について伺います。新型コロナ感染について、「子どもは重症化しにくい」と言われて来ましたが、なぜでしょうか?

岡部:それについて、実は「どうしてなのか?」という理由があまりわかっていないのです。「ウイルスは子ども(の体内)に入りにくい」という論文は出ています。しかし、入って来ないという事実があっても、体内で暴れないという理由にはなりません。子どもがコロナにかかりにくい、重症化しにくい理由についてはわからないのです。

自見はなこ:小児科の先生たちは、よく「子どもたちは守られている」と言いますね。

淵澤:新型コロナ感染について、大人から子どもへの感染と、子どもから大人への感染では、どちらが多いのですか?

岡部:どちらもあり得ますが、頻度は「大人から子どもへの感染」が圧倒的に多いです。特に家庭では、密な生活をするのが当たり前です。大人が外の社会から家のなかへ持って来て、家庭内でうつることはよくあります。

自見:私は子どもたちの居場所に応じた対策について、「横串を刺して行く必要がある」と感じています。例えば現在、学校での対策は文科省が担い、放課後の学童は厚労省、塾は経産省が対応しています。同じ子どもたちが居場所を変えているだけなのに、各省庁をまたいでいると感染対策が統一されていない場合もある。この辺りを政府全体で、パッケージとしてしっかり守って欲しいと思います。

岡部:この前も話し合いがありましたが、「文科省の方から、経産省の所轄である塾に連絡は出しにくい」とか、「塾からも学校の様子などは聞きにくい」などの問題があるようです。学校で感染者が出ても、塾に行ったりしているのですよ。感染症から子どもたちを守るという意味では、情報共有をスムーズに行って欲しいと思います。

番組情報

すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト

毎週日曜 6:04-6:13

番組HP

この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)

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