ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(10月3日放送)に、超子育てアドバイザーの中山淳子が出演。「3歳児神話」について語った。
自見はなこ:育児の講演会で必ず出る話題が「3歳児神話」です。中山さんは「悪の元凶」と指摘されています。
中山:私は「働きたい」というママの橋渡しをする「NPO法人ママワーク研究所」の理事もしています。働きたいというお母さん達の背中を押すこともありますが、未だに若いお母さん達は「子どもが3歳になるまでは……」とか、「私は働きたいけれど周りが何と言うか……」と心配されています。私は「接する時間(長さ)ではない。いかに接するときに濃密な時間を過ごせるかが大事だ」と思っています。ただ、「時間(長さ)」が大事だと思っているお父さんやお母さん、ご年配の方々が多いのも事実ですね。
自見:なるほど。また、中山さんが大切にされている「以心・発信・伝心」という言葉には、どんな意味があるのでしょうか?
中山:我が子のことを愛している、大好きだという気持ちは、「言わなくても伝わっている」と考える親御さんも多いと思います。それを、ぜひお子さんに伝えてください。言葉や態度、表情などを発信してください。発信しないと伝わりません。子育てについては「以心伝心」ではなく、「以心発信伝心なのだ」ということを伝えています。特に下のお子さんが産まれたとき、上のお子さんに対して「赤ちゃんもできたけれど、あなたのことが大好きよ」ということを、どんどん伝えていただきたいです。
自見:小さいころは、お母さんの一言が大きく響くのですよね。また、子どもの年齢が上がって行くとともに、親子間の会話が少なくなります。例えば、お母さんが「きょう、学校はどうだった?」と聞いても、子どもからは「普通」という返事が来たり。どこのご家庭にもあると思いますが、こういう場合はどうすればいいですか?
中山:私が思うに、「お母さんはこうだった」と先に伝えていただきたいです。子どもからすると案外、どう答えればいいのかわからないようなケースもあります。わからないので「普通」と言ってしまう。逆にお母さんは、どんな気持ちなのか知りたいから、どんどん質問してしまう。そうではなく、「お母さんはこういうことがあって楽しい1日だったよ。あなたはどう?」とか、「お母さんはこんなに大変なことがあったけれど、あなたはどうだった?」などと聞いてみる。そうすれば、子どもは「感情を伝えていいんだ」とわかり、コミュニケーションを理解して行きます。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)