中東で日本のアニメが浸透した理由 ~“中東で一番有名な日本人”鷹鳥屋明が解説

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(11月17日放送)に中東きっての有名日本人サラリーマン、鷹鳥屋明が出演。中東に浸透する日本のエンタメについて語った。

中東で日本のアニメが浸透した理由 ~“中東で一番有名な日本人”鷹鳥屋明が解説

鷹鳥屋明

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。11月15日(月)~11月19日(金)のゲストは中東きっての有名日本人サラリーマンである鷹鳥屋明が出演。3日目は、中東で広がる日本のエンタメについて---

黒木)もともと中国とトルコにご興味があって、勉強し始めた。その流れのなかで、アラブの勉強もし始めた。

鷹鳥屋)そうですね。

黒木)言語としては、何語が堪能でいらっしゃるのですか?

鷹鳥屋)アラビア語よりも中国語の方が勉強していた期間が長いので、中国語が得意です。トルコ語は、お茶とケバブをお願いするくらいの単純な言葉しか言えないので、いまでは、中国語、アラビア語、トルコ語の順番かも知れません。

黒木)アラビア語って右から左に行くのですよね。

鷹鳥屋)右から左に書きますね。

黒木)難しいですよね。

鷹鳥屋)難しいですね。人によってはくねくねした文字が連なっていて難しいと言われるのですが、アラブの方から言わせれば、「ひらがなとカタカナと漢字が混じっている日本語はもっとわからないよ」と言われます。

黒木)アラブには日本文化が広がっているのですか?

鷹鳥屋)エンターテイメントの特にアニメや漫画の方が広がっていて、茶道、華道などは、一部の方でジワジワと広がっています。例えば、アブダビの高級ホテルの下に、裏有楽造の茶室があります。伝統芸能系では、個人的な活動をされている方がいらっしゃいます。能の先生が現地で能の説明をしたり。

黒木)それはサウジアラビアの方が?

鷹鳥屋)現地に来られる日本人の方もいらっしゃいますし、現地に住んで華道、茶道をされている方もいます。そのなかでも、日本のアニメや漫画の方が浸透率が高いと思います。

黒木)つまりは、輸入しているということですか?

鷹鳥屋)輸入と、現地のテレビ局や放映局が買ったものが、1970年代くらいから放映されていて、それを観て来た世代が育っているという歴史があります。

黒木)でも、いろいろ宗教上の問題で放送できるものとできないものというのがあるのですよね。

鷹鳥屋)もちろんあります。そのなかで、わかりやすいロボットもののアニメや、世界名作劇場のようなイプのものは受け入れられています。

黒木)1970年代ごろからサウジアラビアの方々は、日本のアニメをご覧になっていたということですか?

鷹鳥屋)そうです。当時は、サウジアラビアよりも、クウェートやレバノンが放送やエンタメの拠点として強かったのです。そこで放映されていたものを周辺の国々が観て、徐々に広がって行ったという流れがあります。

中東で日本のアニメが浸透した理由 ~“中東で一番有名な日本人”鷹鳥屋明が解説

鷹鳥屋明(たかとりや・あきら)/中東きっての有名日本人サラリーマン

■1985年・大分県出身。
■大分舞鶴高校、筑波大学卒業後、大手メーカーや商社、NGOに勤務したのち、サウジアラビアへの滞在や、バーレーン、カタール、UAE、ヨルダン、パレスチナを
めぐるなかで中東世界へ興味を持つ。中東情勢を学びながら日本と中東をつなげるべく、メディアを活用し・日本文化のアラブ向け宣伝活動を行う。
■SNSでは現在、およそ10万人のアラブ人たちからのフォローを集める。中東各国で過ごした経験から現地で行われるイベントの企画なども行う。
■外国人タレントとして、中東でCMや広告、メディアにも多数露出。
■本人もオタクであり、中東で人気のアニメや漫画に関して造詣が深く、日本のコンテンツを中東に広げるべく活動を行う。
■本業はサラリーマン。 日本のエンタメ事業企業に勤務。

番組情報

黒木瞳のあさナビ

毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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