黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(11月19日放送)に中東きっての有名日本人サラリーマン、鷹鳥屋明が出演。中東世界の王族について、また、今後の中東のあり方について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。11月15日(月)~11月19日(金)のゲストは中東きっての有名日本人サラリーマンである鷹鳥屋明が出演。5日目は、これからの中東について---
黒木)中東と日本の文化をつなげていらっしゃる鷹鳥屋さんですけれども、今年(2021年)6月に本を出版されました。『私はアラブの王様たちとどのように付き合っているのか?』、星海社から出ています。私も読ませていただきましたけれども、知らない中東世界のエピソードが満載で、「へえ」ということばかりでした。王族は実は1つの国に何万人もいると。その例え方が、徳川幕府だったら……。
鷹鳥屋)井伊家や本多家のような譜代大名とか。
黒木)大名の方が王族であると。王族がたくさんあって、そのなかでも位の高い王族と、そこから位分けがされていることもあるということです。
鷹鳥屋)国の事象を、他の国に綺麗に当てはめるということは無理だと思うのですが、なるべくわかりやすいように例えて、努力して。「徳川家であれば、例えば一橋家や松平家など、分家筋の人たちも王家に含みます」というところも、知らない方は知らないと思います。
黒木)知らないです。
鷹鳥屋)私が仲がよかったのは、分家筋の王子でした。その話も書かないと、「すごい王様とこの人は仲がいいのだ」と誤解されてしまうこともありますので、「王族とは何ぞや」というところからまず書きました。
黒木)挨拶の仕方、衣装の違いなども全部ここに書かれてあります。やはり中東と日本の架け橋で、いま、鷹鳥屋さんが活動していらっしゃるので、その大きな一歩なのではないでしょうか。
鷹鳥屋)私も中東の好きなところもあれば、嫌いなところももちろんあるので、そこに関してはシビアに批判をすることもあります。私が中東で有名になって、いろいろな人に認知されたので、最近、外務省の方もSNSのアカウントをつくって、大使や現地にいる公使の方々が徐々にSNS上で有名になって行くという手法ができています。
黒木)鷹鳥屋さんと同じやり方をして。
鷹鳥屋)それで現地の大使が有名になっているという現象も起きていますので、それをよいポディションの方がしっかりやってくださるのなら、これ以上、私がそこまで力を入れることはないのかなと、私のバトンが回されているのではないかと思います。
黒木)バトンが回された。
鷹鳥屋)ですから、私が中東でいちばん有名な日本人という言葉が先走っていますけれども、それは2017~2018年に、メディアにたくさん取り上げられたときだったのです。それが徐々に外務省の方々、大使などが有名になって行けば、中東でいちばん有名な日本人は大使になるかも知れない。そんな未来もあると思います。
黒木)これからの中東ですけれども、どのようになって行くのでしょうか?
鷹鳥屋)石油産業、天然ガスだけでは国が立ち行かなくなっているということで、製造業やサービス業、エンタメなど、いろいろなものに力を入れています。そのなかで日本がどのように絡められるかといことは、私もいま模索している状態です。
黒木)どのように絡められるか。
鷹鳥屋)そのなかで同時に、国の運営をどうするのか。いまどき、王政の国家というのは珍しいではないですか。それが、この現代のなかでどう折り合いをつけて、どういう道を進んで行くかということを、歴史を勉強した身としては、見届けたいという思いがあるので、側で寄り添って見させていただこうと思います。何か関われることがあれば関わろうというスタンスで、これからもずっとウォッチングして行きたいと考えています。
鷹鳥屋明(たかとりや・あきら)/中東きっての有名日本人サラリーマン
■1985年・大分県出身。
■大分舞鶴高校、筑波大学卒業後、大手メーカーや商社、NGOに勤務したのち、サウジアラビアへの滞在や、バーレーン、カタール、UAE、ヨルダン、パレスチナを
めぐるなかで中東世界へ興味を持つ。中東情勢を学びながら日本と中東をつなげるべく、メディアを活用し・日本文化のアラブ向け宣伝活動を行う。
■SNSでは現在、およそ10万人のアラブ人たちからのフォローを集める。中東各国で過ごした経験から現地で行われるイベントの企画なども行う。
■外国人タレントとして、中東でCMや広告、メディアにも多数露出。
■本人もオタクであり、中東で人気のアニメや漫画に関して造詣が深く、日本のコンテンツを中東に広げるべく活動を行う。
■本業はサラリーマン。 日本のエンタメ事業企業に勤務。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳