8年ぶりに復活! 東京の名物駅弁「クリスマス」バージョン
公開: 更新:
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
駅弁には「季節限定モノ」があります。大都市の名物駅弁のなかには、クリスマス限定バージョンが販売されるものも増えてきました。東京駅のロングセラーにして名物駅弁「チキン弁当」もその1つ。今年(2021年)は、平成25(2013)年以来となる、久しぶりのクリスマスバージョン復活に、ちょっぴり心が温かくなりました。年末の風物詩と言ってもいいクリスマス駅弁が復活した背景には何があったのか、関係者に伺いました。
東京都心をぐるりと1周する山手線。E235系電車の最後尾に表示される花の表示も、12月に入ってシクラメンとなっています。最近は在宅勤務をされる方が増えたこともあって、以前よりも座れる機会が少し増えたかなと感じるようになりました。コロナ禍前の賑やかな雰囲気が戻ってきた時間帯もありますが、この冬もうがい・手洗いの励行・マスクの着用を忘れず、健やかな年末年始を過ごしたいものです。
クリスマスシーズンに合わせて、都内各地でも、イルミネーションやライトアップが施されています。山手線の列車が停まる東京・有楽町の各駅から近い丸の内仲通りでも、今年で20年目を迎えた「丸の内イルミネーション2021」が行われています。大手町から丸の内、有楽町の約340本の街路樹が、シャンパンゴールド色のLED・約120万球によって彩られています(毎日15:00~23:00、2022年2月20日までの予定)。
(参考)千代田区観光協会ホームページほか
山手線の電車を有楽町で下りて、丸の内のイルミネーションを眺めながらぶらぶら歩いて、東京駅で駅弁を買って……という方もいるかも知れません。東京駅の名物駅弁といえば、何といっても、昭和39(1964)年発売の「チキン弁当」(900円)。このチキン弁当が、12月1日から期間・個数限定で“クリスマスバージョン”となっています。いつもはオレンジのパッケージも、サンタクロースを想起させる赤色になっているのが嬉しいですね。
【おしながき】
・トマト風味ライス
スクランブルエッグ
星形パプリカ
ドライトマトのオイル漬け
グリーンピース
・鶏唐揚げ
・パンプキンサラダ
・スモークチーズ
・レモン果汁パック
8年ぶりに復活を果たした「チキン弁当 クリスマスver.」。駅弁界の“年末の風物詩”が戻ってくるのは嬉しいものです。クリスマスバージョンは、トマト風味ライスの上に星形のパプリカが載り、野菜のピクルスがパンプキンサラダに変わっているのが特徴です。販売元のJR東日本クロスステーション フーズカンパニーによると、令和元(2019)年の55周年に際して大きくリニューアルし、改めて「チキン弁当」を東京名物として大切にしていこうと取り組んでいた矢先、コロナ禍で、昨年(2020年)まではクリスマスバージョンの販売が叶いませんでした。しかし、今年はある程度落ち着いてきたことで、ようやく販売が実現したと言います。なお、個数限定販売のため、売り切れの場合はご容赦を……ということでした。
山手線沿線ではSL広場の「新橋イルミネーション」もおなじみです。C11形蒸気機関車を毎年新しいテーマで装飾し、オリジナルサウンドとともに彩っています。今シーズンは1月8日までの予定で、テーマは「エンを繋ぐSL」。新橋界隈で焼き鳥をつまみながら一杯楽しんだ方も、お家へお土産として「チキン弁当」を買い求めて帰れば、ちょっぴり家族サービスになるかも知れませんね。
この記事の画像(全7枚)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/