「卒業=桜」のイメージは、いつごろできたの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。3月8日放送分のテーマは「卒業式の歴史」です。
『卒業式の歴史学』の著者で、「卒業式」をテーマに研究されている有本真紀さんによると、日本の卒業式は「日本特有の学校文化」と言えるそうです。
日本の卒業式の歴史は1876年(明治9年)、現在の東京・新宿にあった陸軍戸山学校で始まったそうです。翌年には東京大学で初めての卒業式が行われ、その後、他の公立学校などでも行われるようになりました。
当時の卒業式は、「試験の場」や「成果発表の場」という意味合いが強かったそうです。その後、1892年に全国の小学校が4月始まりで統一され、同時に「卒業式=3月」というスタイルが全国化されて行きます。卒業式が3月に行われるようになると、「卒業=桜」のイメージもつきました。
やがて卒業式は、現在のような「学校生活の集大成」として位置付けられるようになります。同時に、卒業生や教職員の方々の感情も伴うものになり、これが「涙の卒業式」の始まりと考えられています。
戦後になると、卒業式は「学校生活最大の節目」として重視されるようになり、より感動的な卒業式を目指す傾向が強まって行ったそうです。
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