『はいからさんが通る』が起こした「卒業式」にまつわるブームとは?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。3月9日放送分のテーマは「卒業式の服装」です。
いまでは「女性の卒業式の服装=着物に袴姿」というスタイルがすっかり定着していますが、このスタイルが出来上がったのは、明治~大正のころです。
教育者の下田歌子さんが、女学生のために「マチのないスカート状の袴」を開発し、とても評判になりました。やがて「袴に革靴、髪に大きなリボン」というスタイルが完成し、全国に広まって行きます。
ところが昭和になると、女学校の制服にセーラー服が取り入れられます。着物や袴は段々と姿を消して行き、卒業式の際に女性の先生が着るくらいだったそうです。
しかし、女性の袴姿が復活する大きな転機がありました。1975年(昭和50年)に発表された、漫画家・大和和紀さんの『はいからさんが通る』です。大正時代を舞台にしたラブコメディで、ヒロインの「花村紅緒(はなむら・べにお)」の服装が袴姿でした。
この作品はのちにアニメ化や舞台化、ドラマ化され、話題になって行きます。さらに1987年(昭和62年)には、南野陽子さん主演で映画化され、大ヒットしました。
この『はいからさんが通る』に影響を受けた女子大生の方々が、着物に袴姿で卒業式に出席するようになり、全国に広まって定着したものと考えられています。
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