有事における東京都の医療体制

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東京都医師会理事で河北総合病院・理事長補佐、心臓血管外科医の新井悟氏が5月23日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。救急医療と災害医療について解説した。

※画像はイメージです

救急医療と災害医療の違い

飯田浩司アナウンサー)今回は救急医療と災害医療というテーマでお話を伺います。まずは言葉の定義を整理しておきたいと思いますが、救急医療と災害医療はどのような定義なのでしょうか?

新井)救急医療は、平時の状態で予期せぬ外傷や病気の発生、あるいは慢性の病気が急に悪化した場合などに行う医療です。急性の病態を扱う医療と言ってよろしいと思います。

飯田)急性の病態を扱う。

新井)一方、災害医療は、地震や台風や大雨などの自然災害、大規模な事故、テロなどが起きたときに多数の傷病者が発生して、医療の需要が供給よりも上回った状態で行われる医療です。救急医療と災害医療の大きな違いは、医療資源が限られている状態で多数の傷病者が出ているかどうか、というところが大きな違いです。

飯田)救急医療は平時の対応、災害医療は有事と考えていいですか?

新井)そうですね。

新井悟氏、飯田浩司アナウンサー

有事の際、病院の前に緊急医療救護所を設置し、トリアージを行う

飯田)有事ではどのような医療体制になるのでしょうか?

新井)東京都の場合、首都直下地震のような大きな地震を想定しています。その際は東京都の医療従事者、医療機関が全員で立ち向かう体制を取ります。

飯田)総動員体制ということですか?

新井)そうですね。いままでさまざまな災害が日本全国で起きていますが、大きな災害と言えば阪神・淡路大震災、それから東日本大震災がありました。その2つの震災のときもそうでしたが、発災したあと傷病者は皆さん、病院に本能的に集まるのです。

飯田)病院に集まる。

新井)そうなると病院がいっぱいになってしまいますので、まず病院の前に、ほぼテントですが緊急医療救護所を建て、そこでトリアージを行います。地域の医師会の先生方に集まっていただいて、軽症が緑タグ、中等症が黄色タグ、重症が赤タグと分け、トリアージを行います。

飯田)先生ご自身はどのような関わり方になるのですか?

新井)私は東京都医師会の救急・災害担当理事という立場ですので、救急医療に関しては東京都や東京消防庁と連携して、救急医療体制の整備、計画、支援に関わっています。

災害時は事前準備が大事

飯田)災害の方はいかがですか?

新井)災害時は事前準備が大事です。現場の先生たちの研修や訓練は毎年やっております。

飯田)病院前でトリアージを行うときに、地域のお医者さんたちが集まるということですが、ノウハウがあるわけですね。

新井)どこにどういう資材があるのか、役割分担をどうするのかということを訓練しています。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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