キャスターの辛坊治郎が7月7日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。国内の無料公衆無線LAN「フリーWi-Fi」について持論を展開した。
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※イメージ
KDDIの通信障害をきっかけに、インターネットにつながる代替手段が求められている。災害時に通信各社などでつくる無線LANビジネス推進連絡会では、公衆無線LANを無料開放する仕組みについて、今回のような障害時は対象になっていない。そのため、連絡会は今後、対応を検討する方針だ。
辛坊)私は世界各地を転々としていますが、海外に行くと国にもよりますが、たいていは空港内に専用回線で使える無料公衆無線LAN「フリーWi-Fi」があります。アメリカだと空港以外もどこにでもあるという感覚です。一方、日本は昨年頃までは、わりと整備されていました。東京メトロや都バスの車内、コンビニエンスストアの店内など使える場所が多くありました。それが、昨年頃から軒並みなくなってしまいました。
理由の1つは、東京五輪・パラリンピックです。多くの外国人が来日することを想定して整備されていました。しかし、五輪・パラリンピックが終了したため、もう必要ないと判断されてしまったわけです。もう1つの理由は、コロナ禍による来日外国人の減少です。こちらも、どうせ利用者がいないのなら必要ないというわけです。
何だか、先祖返りという感じですよね。では、次に整備されるのはいつか―。それは、2025年開催予定の大阪万博に合わせたタイミングだと思われます。ただ、今度は来日外国人のためというよりは、日本で今回のような通信障害のようなことが起こったときを想定し、携帯電話の電波がダウンしてもフリーWi-Fiは使えるようにしておこうということになるのではないでしょうか。災害対応も充実しますからね。「情けは人のためならず」ではないですが、「Wi-Fiは人のためならず」です。