古代エジプト人が「太いアイライン」を引いていたのはなぜ?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。7月13日放送分のテーマは「アイライン」です。
ツタンカーメンの黄金のマスクに見られるように、紀元前の古代エジプト時代、人々は目に太いアイラインを引いていたとされています。
アイラインには目の形を大きく見せる効果がありますが、古代エジプト人の場合、「目を守るため」に行っていたのが最大の理由だと考えられています。
古代エジプトでは、太陽を神様のシンボルと考えていました。太陽は、人体のなかでは目にあたり、「目には神様が宿っている」と信じられていました。そのため、太陽の強い日差しや眼の病気から守る目的として、アイラインを引いていたそうです。
また、古くから世界中では「赤い色を顔や体に塗る風習」があったそうです。赤い色が使われたのは、一説には魔除けのためと言われています。
その昔、病気になったり亡くなったりするのは「誰かのねたみや恨みがこもった視線のせい」で、その視線は目や鼻、口など「体の穴から入ってくる」と考えられていました。
そのため、悪い視線が入らないようにと、魔除けの力を持つ赤い色を顔や目の周りに塗ったり、口紅として使っていました。さらに、鼻や耳には赤いピアスやイヤリングを付けていたそうです。当時のお化粧には、「魔除けによって病気や死を防ぐ」という意味もあったのです。
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