「クレオパトラが世界初の炭酸飲料をつくった」って本当?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。7月26日放送分のテーマは「炭酸水の歴史」です。
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ニッポン放送「羽田美智子のいってらっしゃい」
炭酸ガスを含んだ水・鉱泉は、はるか昔から地中より湧き出ていました。紀元前の古代ローマ時代の人々は、鉱泉を健康増進や医療目的のために飲んでいたと考えられています。
古くから炭酸水は存在していますが、世界で最初に炭酸飲料をつくったのは「古代エジプトの女王・クレオパトラ」という伝説があるそうです。クレオパトラは美容と不老長寿のために、ブドウ酒に真珠を入れたものをよく飲んでいたのだとか。
真珠の主な成分は炭酸カルシウムですが、炭酸カルシウムは酸に溶けると、炭酸ガスを発生させます。クレオパトラが飲んでいたのは「現在のスパークリングワインに似た飲み物ではないか」と考えられていて、そこから「クレオパトラが世界初の炭酸飲料をつくった」という伝説が生まれたそうです。
1772年には、イギリスの化学者であるジョセフ・プリーストリー氏が「効率的に炭酸水をつくる方法」を発明しました。この発明をきっかけに、1776年にはスウェーデンで炭酸飲料の商業的な生産が始まります。
当初は炭酸水を陶器や磁器の瓶に詰めていましたが、次第にガラス瓶に代わっていったそうです。