ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(8月21日放送)に、教育評論家・子育て評論家の石川幸夫が出演。算数の学び方について語った。
自見はなこ:石川さんは1997年に「石川教育研究所」を設立されました。具体的な活動を伺ってもよろしいですか?
石川:大きく分けて3つあります。1つ目は、さまざまな教育現場で活動されている先生方への教育研修です。幼稚園、保育園、幼児教室、小学校、中学校、高校、塾の先生などにご指導させていただいています。延べ6万人ぐらいには研修させていただいたと思います。
自見:なるほど。
石川:2つ目に、幼児教育はあまり教材がないのです。小学生まで続けられる教材の研究、開発をしています。3つ目は自分のラボと言いますか、研究のなかで実践の場が欲しくなり、幼児から中学生まで指導しています。他にもプログラミングや英語教室など、さまざまな教育の研究開発を現場で行っています。
自見:塾とは違うのですか?
石川:先生方をご指導するのが本業です。それ以外は、おそらく自分の研究授業になります。
自見:教育者のための育成機関ということですね。
石川:おっしゃる通りです。
自見:取り扱っている教材に「数タイル」というものがあるそうですが、どんなものですか?
石川:最近では指を使って(計算を)教えてしまう先生もいらっしゃいます。しかし、それだとその先(10より上の数)で子どもたちは学力的に悩んでしまう。数タイルは正方形で、縦横自由につなげることができます。自分で操作できるものとしてタイルをつくりました。
淵澤由樹(アシスタント):実際に持ってきていただきました。正方形のぶ厚い紙のタイルで、これを組み合わせていくのですね。
石川:例えば「7」の場合は、「5」と「2」のタイル。そういう感じでくっつけていき、「数」のイメージ化を図っています。「5」と「5」をつなげると「10」になる。それを3つつなげれば「15」になる。実はこれが掛け算の考え方です。「5」が3つあると面積になります。掛け算を学習するうちに、面積の勉強もできている。小さいころから指ではなく、このようなタイルを使っていくと、数学が嫌いなお子さんは少なくなるのではないでしょうか。
自見:概念からイメージで入っていくということですね。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)