キャスターの辛坊治郎が11月8日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。2021年7月に福岡県で発生した園児の送迎バス置き去り事件をめぐる裁判で、当時の園長に有罪判決が言い渡されたことに触れ、「保育に携わる方には他人事と思ってほしくない」と警鐘を鳴らした。
福岡県中間市の双葉保育で2021年7月、倉掛冬馬ちゃん=当時(5)=を送迎バスに置き去りにし熱中症で死亡させたとして,業務上過失致死罪に問われた元園長、浦上陽子被告(45)に福岡地裁(冨田敦史裁判長)は8日、禁固2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。
辛坊)このニュースを聞いて、「判決が早いな」と思った方もいるかもしれません。しかし、それは錯覚です。今回の判決は昨年7月に起きた送迎バス置き去り事件のものであって、皆さんの記憶に新しい今年9月に静岡県で起きた同様の事件の判決ではありません。
そう考えると、送迎バスに置き去りした園児が死亡したというニュースが昨年7月に伝わったにもかかわらず、1年以内に同様の事件が再び起きてしまったということの重大性を改めて認識していただきたいです。また、保育に携わる方々には、こうした事件・事故が起きた際には他人事とは考えず、「もし、自分だったら…」という意識を持ってほしいですね。そうした意識を持っていれば、園児らを置き去りにするようなことはないと思います。
インターネット検索をすると、車内での子供の置き去りを防止する装置は3万5000円程度で販売されています。後付けでき、車のエンジンを切ってから一定時間が経過すると大音量でブザーが鳴るというシステムです。ブザーを解除できるボタンを車内後部に取り付けることができるため、送迎バスであれば降車していない園児がいないかどうかを運転手らに確認することを促せるわけです。
車内に子供を置き去りにしてしまうケースは世界的に相当数が発生しています。それで、このシステムは2018年に韓国で設置が義務化されました。とはいえ、最後は人間の目で確認することになるということを忘れないでほしいですね。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)