日本初の「使い捨てカイロ」はどうやって生まれたの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。12月7日放送分のテーマは「使い捨てカイロ」です。
鉄はそのままにしておくと、少しずつ錆びていきます。これを「酸化鉄」と言いますが、「使い捨てカイロ」はその際に出る熱を利用しています。
「使い捨てカイロ」のルーツは諸説あります。例えば1950年代の朝鮮戦争のとき、厳しい寒さのなかでアメリカ兵たちは、水筒に鉄の粉と食塩を入れて発熱させ、カイロとして利用していたそうです。それをもとに改良してつくり出したとする説があります。
また1972年(昭和47年)、現在の「旭化成」社員が、アメリカの軍隊で使われていた「フットウォーマー」という製品を持ち帰ってきました。その名のとおり、足を温めるものです。
「フットウォーマー」の仕組みを調べていくうちに、鉄・水・酸素の3要素がそろって初めて発熱するという「発熱の原理」を突き止めました。それをもとに研究が進められ、最終的に誕生したのが日本初の使い捨てカイロとされる「アッタカサン」です。
1974年ごろ、主に鍼灸師や医者を対象として、試験的に発売されました。当時の値段は1つ300円。決して安くはありませんでしたが、評判が広がり、映画やドラマの撮影現場でも重宝されたそうです。
番組情報
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