3回目でつく「基礎免疫」 そのためにも3回目のワクチン接種を

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東京都医師会副会長で「平成立石病院」理事長の猪口正孝氏が12月28日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。再び感染が拡大している新型コロナウイルスを予防するワクチンの効果について解説した。

3回目でつく「基礎免疫」 そのためにも3回目のワクチン接種を

※画像はイメージです

ワクチン接種は3回打つこと ~2回目までの接種で得られる抗体量はそれほど多くない

飯田浩司アナウンサー)新型コロナウイルスについて、これだけいろいろなタイプが出てくると、「これから打つワクチンは効くのか」とも思うのですが、いかがでしょうか?

猪口)新型コロナ感染症を防ぐために、いちばん有効な手段はやはりワクチンです。「ワクチンが効かなくなっている」などと言われていると思いますけれど、基本的なこととして、「ワクチンは3回打っていただきたい」のです。

飯田)3回。

猪口)日本人全体で約90%の方は2回打っています。しかし、3回目となると「グッ」と減ってきます。

飯田)3回目となると。

猪口)65歳以上では、90%くらいの方が3回打っています。3回目に何の意味があるのかと言うと、1回目、2回目で得られた抗体量はそれほど高くないのです。

3回目の接種で基礎免疫がつく ~若い人でも感染後の後遺症に悩まされる確率が大きく減少

猪口)3回目を打つと、かなりの抗体量になり、免疫力が高まります。

飯田)そうなのですね。

猪口)3回目のワクチンを打っても、4週間くらい経つとかなり抗体量が下がってしまうのです。しかし、5ヵ月間くらい空けて4回目を打つと、また上がるのです。

飯田)5ヵ月ほど空けて4回目を打つと。

猪口)そこで上がったところは、かなりの免疫力になって感染阻止にもなり、発症予防もできるのですけれど、4回目に上がった抗体量は、3回目とほぼ同じくらいなのです。だから「3回目で基礎免疫がつく」と言われています。

飯田)3回目の接種で基礎免疫がつく。

猪口)4回目、5回目を打っても、抗体量は3回目以上には上がらないのです。だから基礎免疫は3回接種でつきます。基礎免疫をつけることで、若い方たちも発症後の後遺症に悩まされる確率が大きく減ります。ですので、若い方であっても3回は打っていただきたいのです。

3回目でつく「基礎免疫」 そのためにも3回目のワクチン接種を

猪口正孝氏、飯田浩司アナウンサー

30代の3回目接種率は約60%

猪口)3回目の接種率は、30代の方だと60%くらいです。

飯田)そうなのですね。

猪口)20代で約53%、12歳~19歳までは約45.6%です。

飯田)半分以下ですね。

猪口)若い方たちは「自分は大丈夫だ」と思っているかも知れませんが、やはり3回打って、しっかり備えておいた方がいいと思います。

オミクロン対応のワクチンも

猪口)いまはオミクロン株対応のワクチンが出ています。オミクロン対応ですので、いま流行しているBA.5もそうですが、そのあとの変異株もオミクロンなので、打っておけば発症予防に効きます。打った直後であれば、感染予防にも効果があります。

飯田)お子さんへの接種となると、親御さんの判断になりますが。

猪口)お子さんも打つことによって、発症予防が78%くらいあります。罹ってしまうと辛い発熱もあります。予防効果がありますから、お子さんでも打った方が得だと思います。感染するよりは軽い。

飯田)副反応が出るとしても、それは一過性のものでもある。

猪口)実際に罹るのと、予防接種の副反応とでは、辛さが全然違います。(生後)6ヵ月から打つことができます。

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モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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