「尾木ママ」こと尾木直樹が、成人式の講演依頼を「断り続けた」理由
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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(1月8日放送)に、教育評論家の尾木直樹が出演。新成人に向けてメッセージを語った。
淵澤由樹(アシスタント):1月9日は「成人の日」です。
自見はなこ:尾木さんは成人式の式典の講演依頼を、長年断ってきたと伺いました。
尾木:「18歳成人」になる前までは断っていました。20歳のときに集まってくる参加者は、みんな同窓会気分です。地域によってはお祭り騒ぎで、誰も講演者の話を聞かないのですよ。講演すると、ほとんどの先生方が大失敗されます。それなら有名なアーティストなどを呼んで、コンサートをしていただく方が効果的だと思います。
自見:尾木さんが考える「理想の成人式の式典」は、どんなものですか?
尾木:18歳成人と自治体が共催するべきだと思います。新成人がアイデアを出して、自治体は「支援するからやってごらん」と。
自見:自分達がまず一歩を踏み出してみようという、素敵な考えですね。また、去年(2022年)の4月に成人年齢が引き下げられました。ぜひご意見をお聞かせください。
尾木:18歳で成人ということは、1994年の児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)に明記されていました。日本では長い間それがスルーされ、28年間、日本は遅れていました。国際社会では1989年に「子どもの権利条約」が国連で採択され、4~5年の間にほとんどが「18歳成人」になっています。
自見:議論になったのは刑罰の問題ですね。少年法の改正ともあいまって、ようやく成人年齢が18歳になりました。
淵澤:それでは尾木さんから、新成人の皆さんへメッセージをお願いいたします。
尾木:成人おめでとうございます。皆さんは新型コロナの時代を生きてきました。皆さんはいま、進行形のロシアによる侵略など、日本で起きていることではありませんが、まさに戦時下を生きています。我々大人は皆さんをリスペクトしています。そういう目線で見ていますので、大人たちと新成人の皆さんがパートナーシップを結び、さまざまな問題を打開して生きていきたいと、個人的には考えています。皆さん、がんばりましょうね!
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)