江戸時代に伝わった餃子が「日本で注目されなかった」のはなぜ?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。2月1日放送分のテーマは「餃子の伝来」です。
日本に餃子が伝わったのは、江戸時代に入ってからです。水戸藩の書物には、「17世紀の終わりに『福包(ふくつつみ)』という鴨肉の餃子が徳川光圀公・水戸黄門に献上された」と残っているそうです。
18世紀後半には、中国料理の本で初めて餃子が紹介されますが、当時は鶏や牛などの肉食が禁止されていたこともあり、庶民の間で広まることはなかったそうです。その後、明治になって肉食が解禁されても、餃子が注目されることはありませんでした。
日本で餃子が注目されるようになったのは、第二次世界大戦後です。中国の東北地方(旧・満州)から帰国した兵士の方が、現地で食べていた焼き餃子を再現しようとつくったところ、それが広まったという説が有力です。
「餃子のまち」と呼ばれる栃木県宇都宮市や、「宇都宮餃子のライバル」と言われている静岡県浜松市も、いずれも中国や満州から帰ってきた兵士たちによって餃子が広まったと言われています。
他にも、満州で商売していた方々が、現地で教わった餃子を終戦後に日本へ引き揚げてから再現したケースもあるそうです。全国各地で餃子を再現する家庭や、餃子を取り扱うお店が増えたことで、少しずつ日本に定着していきました。
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