3000年前の青銅器が可愛すぎてキュンキュンが止まらない! ニッポン放送アナウンサー・箱崎みどり

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ニッポン放送アナウンサーの箱崎みどりです。

箱崎みどりの「おさんぽアート」。今日は六本木に来ています。理由は……

3000年前の青銅器が可愛すぎてキュンキュンが止まらない! ニッポン放送アナウンサー・箱崎みどり

六本木にある泉屋博古館東京で開催されている「泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅳ 不変/普遍の造形 ―住友コレクション中国青銅器名品選」を観るためです!

楽しみ〜! さっそくのぞいてみましょう。

3000年前の青銅器が可愛すぎてキュンキュンが止まらない! ニッポン放送アナウンサー・箱崎みどり

展示室に入ってまず目を引かれたのは「夔神鼓」(きじんこ)。

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太鼓の中央に人の顔があしらわれた衝撃的なデザインで、夢に出てきたらどうしようかと思わせるインパクトがあります……!生活も考え方も今とは違う太古の人々。「彼らが作った、3000年ほど前の殷周時代からの青銅器が、日本にこんなにあるなんて!」と悠久の時を超えた出会いに感動しました。

私が好きな中国の古典小説のひとつが、殷(いん)と周(しゅう)という2つの国の戦いを基にしたファンタジー小説『封神演義』。小説をベースにした藤崎竜さんによる同名の漫画作品が『週刊少年ジャンプ』に連載され、二度のアニメ化も果たしています。連載当時、私はちょうど中学生。今思い返すと、人格形成にも一役買った作品です。

太公望(たいこうぼう)が出てくることでもお馴染みの『封神演義』は、太古の神々も交えた世界観ですが、その題材になった時代の青銅器を、2023年のここ東京で間近でじっくり眺めることができるんです! すごい!

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泉屋博古館が保有する住友コレクションの中国青銅器は世界屈指の質と量を誇るそうです。

普段は京都で展示や研究に用いられているそうなので、東京で観られるこの機会をお見逃しなく!

私も青銅器について前知識はほとんどなく、一度にこれだけの点数を目の当たりにするのは初めてでしたが、バラエティに富んだ姿かたちで、とても楽しかったです。

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犠首方尊(ぎしゅほうそん)

個人的に目を奪われたのは、取っ手や脚などのディテールにあしらわれた動物たち……!

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見てください。可愛らしいものから恐ろしさを感じるものまで実にさまざまです。

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四不象(しふぞう/スープーシャン)のような、『封神演義』に出てくる霊獣たちも。「同じような発想から生まれたのかな」と感じました。

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鴟鴞尊(しきょうそん)

そもそも、青銅器はまだまだ明らかになっていないこと多いそう。しかし、予備知識がなくても、遥かな時を超えてきた青銅器と対峙するだけでもその世界に引き込まれました。

今回の企画展「不変/普遍の造形」は、中国青銅器の入門編。丁寧かつ具体的な解説で、中国青銅器の魅力を伝えてくれるので、知識がなくてもちゃんと楽しめます。

3000年前の青銅器が可愛すぎてキュンキュンが止まらない! ニッポン放送アナウンサー・箱崎みどり

さらに、詳しく知りたい方には、「不変/普遍の造形」の公式ガイドブック『太古の奇想と超絶技巧 中国青銅器入門』を手にとってみてください。

青銅器の定義、青銅器の種類といった基本的な知識から、青銅器のつくり方や青銅器が見られる日本国内のミュージアムマップまで幅広くかつ気軽に学べる一冊です。

このガイドブックを執筆した、学芸員の山本堯さんにお話を聞いて驚いたのは、「青銅器は儀式に使うものでありながら、機能性も兼ね備えたものである」ということ。

儀式の中で、実際にお酒や食事を入れたり、スープを煮たりと、実際に使われており、蓋もぴしっと閉まるものも多いそうです。

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このさまざまな動物と人が一体になった「虎卣(こゆう)」も、山羊の取っ手を掴むと蓋が開き、中ではお酒の香りをつけるための香草の煮汁を入れていたと考えられています。

「三国志」が大好きな私としては、三国時代の鏡が見られたのも嬉しかったです!

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漫画『キングダム』にも出てくる、秦の始皇帝が統一した重さの標準器など、昔の人々の営みが感じられる展示もありますのでぜひご覧ください。

3000年前の青銅器が可愛すぎてキュンキュンが止まらない! ニッポン放送アナウンサー・箱崎みどり

知れば知るほど面白い、青銅器の世界。六本木にある泉屋博古館東京で、2月26日(日)まで開催しています。

さらに、同じく港区にある根津美術館、松岡美術館でも、青銅器が見られるため〝港区の青銅器密度″が高くなっているとのこと(2/5(日)まで、3館を回るデジタルスタンプラリーも開催中です)! これを機に3000年前にタイムスリップしてみませんか?

「泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅳ 不変/普遍の造形 ―住友コレクション中国青銅器名品選」
2023年1月14日(土)~ 2月26日(日)
休館日:月曜日
開館時間:午前11時 ~ 午後6時(入館は午後5時30分まで)
*金曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)
▼泉屋博古館東京
〒 106-0032 東京都港区六本木1丁目5番地1号
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅下車、北改札正面 泉ガーデン1F出口より屋外エスカレーターで徒歩3分
東京メトロ日比谷線「神谷町」駅下車 4b出口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅下車 13番出口より徒歩10分

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