「松竹梅」には本来「序列」の意味はなかった?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。2月9日放送分のテーマは「梅に関する言葉」です。
梅の花全般の花言葉は「上品」「忍耐」「忠実」、そして気高く清らかという意味の「高潔」です。
梅は、花の色によって花言葉が変わります。例えば、赤やピンク色の花である「紅梅」の花言葉は「あでやかさ」。また、白い花をつける「白梅」の花言葉は「気品」です。
梅が入った言葉の1つに「松竹梅」があります。「めでたいもの」という意味とともに、「松がいちばん上・次が竹・いちばん下が梅」と、「物事の序列・ランク」の意味でも使われています。
しかし、本来この3つに序列はなく、「めでたいもの・縁起がいいもの」として知られるようになった順番が関係するそうです。
「松」は1年中緑色の常緑樹であり、それが「不老長寿」をイメージさせるため、平安時代から「めでたいもの」と考えられていました。
「竹」は節目に沿って真っ直ぐ伸びるところから、室町時代に縁起のいいものとされるようになります。
「梅」は冬に花を咲かせることから、江戸時代に「新春を彩るめでたい花」として定着したそうです。そんな時系列で「松竹梅」の順番ができたと考えられています。
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