菅原道真の「飛梅伝説」ってどんな内容?
公開: 更新:
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。2月10日放送分のテーマは「梅にまつわる言い伝え」です。
梅にまつわる言い伝えに、学問の神様として広く信仰されている菅原道真公の「飛梅伝説」があります。
道真公は素晴らしい才能で国の発展に尽くしましたが、時の権力者・藤原氏の策略によって、京の都から現在の福岡県の大宰府へ左遷されてしまいます。
失意のなか、道真公が京の都を離れる際、幼いころより親しんできた自宅の梅の木に別れを告げるため、歌を詠みました。「東風ふかば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春をわするな」という歌です。
これには「春の東風が吹いたなら、その風に託して香りを届けておくれ。主人がいなくなっても春を、咲くのを忘れてはいけないよ」という、愛する梅たちへの道真公の想いが込められています。
そんな主人・道真公の想いが伝わったのか、道真公を慕う梅の木が、一夜のうちに大宰府にいる道真公のもとへ飛んで行き、花を咲かせたと言われています。これが世に伝わる「飛梅伝説」です。
道真公は、亡くなったあとに無実が証明され、「神様」の位を贈られます。人々からは「天神さま」と呼ばれて尊敬されるようになりました。
道真公の墓がある太宰府天満宮を始め、京都の北野天満宮や全国の天満宮では、道真公が愛した梅の木が花を咲かせていると言われます。
番組情報
晴れの日や雨の日、気分が明るい時、ちょっと暗い時、そんなあなたの朝に『いってらっしゃい』の言葉を届けます。
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・