「タコのすべり台」は当初、「タコ」ではなかった?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。5月3日放送分のテーマは「タコのすべり台」です。
「タコのすべり台」誕生には諸説ありますが、1965年(昭和40年)、東京都足立区の「新西新井公園」に登場したものが第1号だと言われています。
このすべり台の生みの親は、彫刻家・工藤健さん。東京オリンピックの開催で日本中が盛り上がっていた1964年、道路や住宅などが次々と整備され、新しい街の誕生に伴い公園も増えていきました。
同時に、魅力的な遊具が求められるなか、工藤さんは「美しい彫刻に、トンネルなども備えたすべり台をつくって子どもを楽しませたい」と考えます。そして、グニャグニャした曲線を使い、すべる部分がいくつもある遊具を完成させました。『石の山』と名づけたその遊具は、すぐに評判となったそうです。
その後、工藤さんは足立区からも依頼を受け、図面とスケッチを担当者の方に見せて説明しました。ところが、「何が何だかわからないので、頭をつけてタコみたいにしてください」と言われたそうです。
自慢のデザインを否定されてショックを受けた工藤さんですが、気を取り直して描き直したところ、工藤さんの思いとは裏腹に注文が殺到したそうです。工藤さんによると、「頭をつけたことで秘密基地のような空間になった」とのことです。
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