ニッポン放送アナウンサーの箱崎みどりです。「おさんぽアート」では、GWのお出かけにおすすめの展覧会をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、東京都美術館で8月20日まで開催中の「マティス展」です。
約20年ぶりとなる、待望の回顧展。私は、学生時代に展覧会で見た、MOMA所蔵の「金魚」の強烈な目に魅了されてから、マティスの描く金魚が大好きです。
マティスの絵は、蒐集家がいたアメリカとロシア、MOMAとエルミタージュ美術館が多く所蔵しているそうなのですが、今回は、ポンピドゥーセンターが持つマティスの作品たち。
ポンピドゥーセンターの作品は、マティスの手元にあったものが多く、画業の転換点になるような作品が多いそうです。
周りの方が「初めて見る作品が多かった!」と話していたように、モローの下で絵画を学んだ頃から晩年まで、
見知ったマティスのタッチから「こんなものまで!」と驚くような作品まで、
マティスの色、形、線をめぐる、生涯をかけた冒険に同行する気分が味わえる展覧会です。
彫刻作品や、金魚をモチーフにした作品、実験的な絵画など、巨匠の歩みをたどることができます。
79才のマティスがアトリエを描いた「赤の大きな室内」は、最後のカンヴァスに描いた作品となりました。
マティスはその後、絵筆を取れなくなってしまうのですが、
ハサミを使って鮮やかな色彩の切り紙絵を生み出し、
ヴァンス・ロザリオ礼拝堂を手掛けます。
マティスが追い求めた鮮やかで生き生きとした表現の世界を、ぜひお楽しみください。
「マティス展」
2023年4月27日(木)~8月20日(日)
休館日 毎週月曜日、7月18日(火)
※ただし、5月1日(月)、7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開室
開館時間 9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
※金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
※日時指定予約制
https://matisse2023.exhibit.jp/▼東京都美術館
〒110-0007東京都台東区上野公園8-36
■JR上野駅「公園改札」より徒歩7分
■東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分
■京成電鉄京成上野駅より徒歩10分