タレント・鈴木あきえが苦しんだ「べきオバケ」の正体
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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(11月12日放送)に、タレント・鈴木あきえが出演。子育てについて語った。
淵澤由樹(アシスタント):鈴木あきえさんは、2017年にご結婚。2018年に男の子、2020年には女の子を出産されました。
尾木直樹:1人目のお子さんの子育てでは「べきオバケ」に苦しんだそうですが、「べきオバケ」とは何ですか?
鈴木:私の性格は「小さいことは気にしない。何とかなる」だったのですが、子育てとなると話は別です。「こうすべき。こうしなくてはダメ」という考え方でガチガチになってしまいました。「離乳食は手づくりにすべき」とか、「何時までに寝かせるべき」など、自分で勝手にルールをつくり、自分でそれに苦しめられていました。
尾木:2人目のお子さんのときはどうでしたか?
鈴木:「べきオバケ」はかなり小さくなりました。
尾木:かわいいオバケですか?
鈴木:しぶといです(笑)。消滅はしないけれど、出てくる頻度は減りました。子どもへの愛情と責任があればあるほど、「べきオバケ」は登場しやすくなります。いまも「こうした方がいいんだろうな」と思うと、顔を出しそうになります。適当母さんでいくしかない。考え方を楽にして(「べきオバケ」が)出てこないよう、迷ったら「私も子どももハッピーな方に」と思っています。
尾木:1人目と2人目で、ご主人に子育ての変化はありましたか?
鈴木:ありましたね。育児のマネージャーから、プレーヤーに代わりました。私自身の反省点でもあるのですが、夫も忙しかったので「育児も家事も私が頑張るからね!」と、張り切りママになってしまったのです。だから夫も最初はぬくぬくしていましたが、現実的にはそうはいきませんでした。
淵澤:大変ですよね。
鈴木:私もいっぱいいっぱいになってしまって、たくさん夫婦サミットを開催しました。夫が変わったのは、私の泊りロケがきっかけだったのです。1人目が1歳ぐらいのときに、私の1泊ロケがあり、初めて夫が赤ちゃんと2人きりになりました。自分以外の大人がいない状態で過ごしてから、夫の行動や言葉がけが変わりました。
尾木:実験でも、旦那さんは赤ちゃんと一緒にいる時間が長いと、心の在り方が女性のようになると言われています。
鈴木:本当ですか? それなら、もっと一緒にいてもらわないと(笑)。
尾木:鈴木さんはご自身が子育てするようになって、改めて「ご両親に愛されて育った」と感じているそうですね。どんなご両親なのですか?
鈴木:私の母は歩く太陽です。母がいるだけで楽しい。逆に父は穏やかで、優しいお父さんでした。真逆な2人ですが、子ども心に「我が家は当たりだな」と思っていたのです。この家に生まれて当たりだったと。振り返ると、楽しさと笑いと愛があったと思います。しかし、親になってから「あの空間をつくることは、めちゃくちゃ難しい」と感じました。子どもを怒らないようにするのは難しいし、常に楽しいと思ってもらうことも難しい。まだまだ両親には到底、追いつかないですね。
尾木:素晴らしいご家庭ですね。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)