謙遜で「役不足」を使うのは間違い? 思わぬ行き違いが生じることも
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。12月12日放送分のテーマは「役不足と力不足」です。
「役不足」という言葉は、例えば何か大きな仕事を任されたものの、「私には役不足です。せっかくですが辞退させてください」などのように、「自信がない」「荷が重い」という意味で使われたりします。
しかし、仕事で昇進や抜擢があった際、「自分にはもったいない」と謙遜の意味で使われることがありますが、これは間違った使い方だそうです。
「役不足」を辞書で調べると、「振りあてられた役に対して不満を抱くこと。与えられた役目に満足しないこと」「その人の力量に対して役目が軽いこと。軽い役目のため実力を十分に発揮できないこと」とあります。
そのため、自信がない・荷が重いという意味で使うのであれば「役不足」ではなく、「力不足」を使うのが正しいそうです。「力不足」には、「与えられた役目を果たすだけの力量がないこと」という意味があります。
ところが、「自信や能力がない」という意味で「役不足」が使われることが多く、文化庁の調査によると間違った認識の方が増えているようです。
会話する方がお互いに、同じ意味で「役不足」という言葉を使っているなら問題ありませんが、違っていた場合、思わぬ行き違いが生じる可能性もあります。
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