「とんかつ べス豚グランプリ」初開催 ぼる塾も絶賛

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10月1日の”とんかつの日”に合わせ、最もとんかつに合う豚肉“ベス豚(とん)”を決める「とんかつ ベス豚グランプリ」が9月30日、東京都内で開かれた。全国6産地のブランド豚を使ったとんかつを食べ比べて投票でナンバーワンを決めるもので、初代MVP(Most Valuable Pork)に沖縄県の「あぐー豚」が選ばれ、2位にあたる金賞には茨城県の「常陸のかがやき」が受賞した。

プレゼンターとして登壇したぼる塾

プレゼンターとして登壇したぼる塾

近年、家計の味方であったはずの国産豚肉の卸売価格が上昇を続けている。とんかつベス豚グランプリ実行委員会の調査によると、消費者の約8割が豚肉やとんかつを食べる際に「豚肉のブランドを意識していない」と回答しているという。そこで、全国6つのブランド豚肉産地が「とんかつベス豚グランプリ実行委員会」を結成し、誰もが親しみやすい「とんかつ」を通じて国産ブランド豚の美味しさや魅力、違いを体感してもらおうと、本企画が始まった。

初代“ベス豚”に選ばれたJAおきなわ銘柄豚推進協議会の玉城和巳さん

初代“ベス豚”に選ばれたJAおきなわ銘柄豚推進協議会の玉城和巳さん

エントリーは、あぐー豚(沖縄)、オリーブ豚(香川)、かごしま黒豚(鹿児島)、上州麦豚(群馬)、TOKYOX(東京)、常陸の輝き(茨城)の6産地の銘柄豚肉。ロース肉を使い、脂の溶け具合や肉のうま味などを評価していくもので、9月に新宿、有楽町、丸の内の3会場で一般参加者約300名による試食会を行い、それらの投票と4名の特別審査員による投票の合計得点によって選ばれた。

受賞者と審査員の皆さん

受賞者と審査員の皆さん

結果発表と表彰式イベントには、お笑い芸人のぼる塾がゲストとして登場し、授賞式のプレゼンターを務めた。司会に「(田辺智加の実家が)老舗とんかつ屋の料理人である父を持ち、特別審査員を務めました」と紹介された田辺は、「まぁねぇ〜」と披露。あんりが「なんであんただけ特別審査員なわけ?」と問うと田辺は「とんかつ屋の娘だからよ。これは父に感謝です」と誇らしげに語った。

結果発表と表彰式イベントに登場したぼる塾の3人

結果発表と表彰式イベントに登場したぼる塾の3人

実際に食べ比べてあんりは「日本に生まれてこんな美味しい豚が各地にあったのか。生きていることを誇りに思う」と話し、きりやは「全部美味しくってトントントンと食べてしまいました。とんかつだけに」と笑いを誘い、田辺は「これまで豚肉のブランドを意識して食べたことがなかったが、豚の育て方や飼育環境によってこんなにも味に違いが出ることを知り、とても興味深かったです。生産者の思いを伝えていきたい」と話した。

常陸の輝き推進協議会副会長の山本洋平さん

常陸の輝き推進協議会副会長の山本洋平さん

金賞となった常陸の輝き推進協議会副会長の山本洋平さんは「嬉しい反面、MVPが良かった。名だたる銘柄の中で金賞は誇りに思う。目標を持てる結果となった」と言いつつ「やぁ~、悔しいなぁ」と本音をポロリ。年間2万頭のあぐー豚を販売する、JAおきなわ銘柄豚推進協議会の玉城和巳さんは「我々、沖縄の養豚業界もさらに力一杯頑張りたい」と喜んだ。

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