北海道からはるばる東京駅までやって来た「H5系」新幹線。
見られる時間帯が限られているので、入線してきただけで大人気です。
こんな時の「撮影のマナー」ですが・・・
①撮影している人の前に割り込まず、後ろへ回り込んで順序良く、テンポよく撮影する。
②ホームは黄色い線の内側を歩く。(列車の顔だけでなく、車両全体を撮る人がいるため)
③フラッシュ撮影をしない。(特に夜間、乗務員さんの安全確認に支障があるため)
この3つを守るだけで、場の雰囲気はそれなりによくなるものです。
何はともあれ、東京駅で北海道の地名が見られるようになったのは感慨深いもの。
しかもタイミングが合えば、北海道の車両にも乗れるわけです。
ただ、北海道の旅といえば「食堂車」が懐かしいという人も少なくないハズ。
今はなき、寝台特急「北斗星」の食堂車・グランシャリオ。
7,800円という価格帯で、揺れる車内なのに、フランス料理のコースが食べられたわけです。
このフランス料理のメニューは「北斗星」「カシオペア」共通のものでした。
もう1つ忘れられないのが、寝台特急「トワイライトエクスプレス」の食堂車・ダイナープレヤデス。
特に札幌行きの下り列車は「ランチ」を食べられた、孤高の存在でもありました。
また、ランチ:琵琶湖、ディナー:日本海、モーニング:噴火湾と、食事時間帯が景色の美しいタイミングに組まれていたのも特筆すべき点です。
そんな「食堂車の味」ゆかりの駅弁が3月26日~4月4日限定で販売されていました。
「北斗星」「カシオペア」の食堂車メニューをプロデュースしたシェフが、北海道の食材を使ってフランス料理風に仕上げた駅弁。
その名も「北海道新幹線開業記念弁当 Bon Voyage(ボン・ボワイヤージュ)」といいます。
東京駅の駅弁販売を手がけるNREとJR東日本ウォータービジネス、大船軒の3社がコラボ。
北海道のブランド米「ゆめぴりか」を使った「ゆめぴりか茶」までセットになっていました。
【メニュー】
人参のサラダ ゆり根とカニ肉添え
鮭と野菜のパテ いくら添え
たらとじゃがいものブランダート
大根の豚肉包焼 コーンカレーソース(北海道産豚肉使用)
牛肉赤ワイン煮込(北海道産牛肉使用)
雲丹の炊込みご飯(北海道産ゆめぴりか使用)
乾燥帆立のおこわ(北海道産きたゆきもち使用)
フランボワーズのムース
牛肉の赤ワイン煮込みの濃厚なデミグラスソースが目に入ってくると、かつての食堂車で味わった記憶がよみがえります。
食堂車シェフの方の、食への思いがギュッと詰まった作品にも思えました。
既に販売を終了してしまったとみられるのが残念・・・。
でも、こういった形でも「食堂車の味」を未来へと受け継いでいってほしいもの。
そして何よりクルーズトレインでなくても、「食堂車」体験を出来る機会がまた現れてほしいものです。
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/