恒例の『清瀬ひまわりフェスティバル』が始まりました。
2万4千㎡(東京ドームの半分くらい)の広大な畑に10万本のひまわりが植えられています。
清瀬駅からのバスを降りて、蝉の声を聞きながら緑豊かな団地の前をトコトコ5分程歩き、案内板に従って角を曲がると、そこは別世界。
「わ~!凄いっ!!」
そこここから感嘆の声が聞こえてきます。
目に飛び込んでくる黄色・黄色・黄色…そして黄色。
一斉に同じ方向を向いた大輪のひまわりたちがにこにこ笑顔で迎えてくれているようです。
ここはもともと小麦畑。
前は、麦秋が過ぎて、次の植え付けまでの間に畑の肥料としてひまわりを植えていましたが、それがとても綺麗だったのでそのままではもったいないと、一般に開放されるようになったのです。
清瀬市は都内の中でも緑と農地が多く残る街。
ちょっぴり懐かしい風景が広がっています。
5年ごとに東京都が行っている調査ではみどり率が42.6%と、東京都区部の24.0%や、多摩六都の35.2%と比較しても高い数値。
とはいえ、宅地の開発が進み、武蔵野の面影を残すみどりもだんだん少なくなってきました。
そこで、市やボランティアの方々が積極的にみどりを残そうという試みが行われ、その一環として始まった『清瀬ひまわりフェスティバル』は今年で9回目を迎えました。
夏の笑顔に会おうと訪れる人は年々増え、去年は7万人以上!今や清瀬市の夏の風物詩になりました。
そのひまわり、今年は6/26に、農ある風景を守る会などボランティアの方々と地域の小学生たちも一緒に種を蒔きました。
ひまわりは種を蒔いておよそ60日で花が咲くそうですが、今年は暑かったためか、ずいぶん早く花が咲いたそうですよ。
みどりが多いこの辺りにはキジも多く、せっかくまいた種を食べられてしまうこともあるのだそうです。キジも美味しいものはちゃんとわかっているんですね。
食べられたらまた種を蒔き、時には見回りをし、大切に育ててきたひまわり。ぐんぐん育って高さは2m近くにもなりました。
会場には、ひまわりと同じくらいの高さの歩道橋のような形の台が設置されているので、高いところからひまわり畑を一望することができます。
畑の中の道を歩けば、自分が一寸法師かおやゆび姫になったような不思議な気分になりますよ。
「私はあなただけを見つめる」
…この花言葉のように、太陽だけを一途に慕うひまわりが一生懸命咲いている様子は壮観!!空の青と葉っぱの緑とひまわりの黄色…なんて力強い色彩。
暑さに疲れたこの時期、夏の申し子ひまわりに元気をもらいに行きませんか?
『清瀬ひまわりフェスティバル』は9/4まで。
時間は朝9:00~午後4:00。
近所で採れたばかりの新鮮な野菜や、ひまわりの切り花と鉢植えのミニひまわりも販売されています。
土日は清瀬駅北口から無料のシャトルバスも運行されています。
レポート:ひろたみゆ紀
「ひろたみゆ紀・空を仰いで」
たったひとつ眩しく輝く大きな太陽、おぼろげに優しい光を放つ月、一つ一つは小さいけれど幾千幾万という圧倒的な数でキラキラ輝く星たち…空の主人公たちです。
晴れの日もあれば曇りや雨の日、そして嵐の日もあり、毎日刻々と表情を変え、一つとして同じだったことがない空。
その空に輝く太陽・月・星も毎日姿を変えています。空には果てしないドラマがあるのです。そして、私たちの世界もまた同じ。同じような毎日でも一日たりとも同じ日はありません。ひとりひとりに果てしないドラマがあります。
ここでは、人一倍空から遠いちっちゃいひろたが、空を見上げるように、低いところからいろんなものを見上げてひとつひとつドラマを探しにいきます。プロフィール
栃木県出身。NHK宇都宮放送局のキャスター、レディオベリー(エフエム栃木)のパーソナリティを経てフリーへ。
以降ニッポン放送のパーソナリティやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。
2009年には韓国に語学留学。両国の文化を身につけパワーアップして活動中。