高崎駅に上越新幹線のE2系「とき」が入ってきました。
上越新幹線は昭和57(1982)年の開業ですから、来年で開業35年。
髙崎~東京間は、各駅停車の新幹線でもおよそ1時間。
早朝などは始発列車もあり、髙崎は「新幹線通勤」圏内となっています。
そんな「新幹線通勤族」のお供として知られる駅弁が・・・?
「高崎弁当」の朝専用駅弁「上州の朝がゆ」(450円)!
新幹線より一足早く昭和56(1981)年10月の発売開始ですので、間もなく35周年を迎えます。
高崎駅限定、朝限定、個数限定で販売されていて、入手が難しいことから「幻の駅弁」とも言われているんですね。
朝7時台、高崎駅から出る上越・北陸新幹線の東京行は全部で7本あり、これらを利用する「新幹線通勤」の皆さんにとってはちょうどいい「朝ごはん」。
東京在住者が購入する場合、あくまでも私の経験上ですが、東京6:08発「とき301号」か、上野5:13発・普通列車高崎行で、朝7時前に髙崎に到着すれば、お目にかかることが出来るかもしれません。
箱から取り出すと、容器にはまだ温もりが感じられて、なんだかホッとします。
ふたを開けるとお米の匂いが溢れ、えび、栗が載ったシンプルなお粥が現れました。
練り梅と大根味噌漬けの付け合わせと共にいただけば、温もりと相まって自然と優しい気持ちで朝を迎えられますね。
「高崎弁当」によりますと「上州の朝がゆ」は1980年代初め「これからは健康志向」と時代の流れを読んで、発売を始めたのだそうです。
当時は発泡スチロールの保温性の高い容器がほとんど無くて、容器の開発にもひと苦労あったといいます。
実はこの幻の駅弁「上州の朝がゆ」と同じお粥が、高崎駅以外で食べられる場所があります。
それが「高崎弁当」本社前にある「たかべん食堂」。
コチラは高崎駅の一つお隣、高崎線・八高線の倉賀野(くらがの)駅が最寄り。
ココで朝8時(日曜は7時)~10時の間の朝メニューとして「お粥バイキング」が行われているんです。
今回は去年(2015年)に、ニッポン放送の番組で取材した時の模様をアップしました。
店頭の券売機で食券(500円)を購入して、案内された先には・・・。
滅多に食べられない「上州の朝がゆ」が、こんなにいっぱい食べ放題!
白いご飯のお粥でも十分なのに「十六穀米」バージョンまでありました!!
具のトッピングは10種類以上。
これに日替わりの味噌汁が付きます。
この時はレギュラーバージョンのおかゆに、カットされた鶏と鶏のそぼろをトッピングしました。
駅弁好きの方なら、もう気づいちゃったかもしれませんね。
高崎名物駅弁「鶏めし弁当」のそぼろと「上州の朝がゆ」をいただくことも出来ちゃうんです。
本来の駅弁ではありそうでなかったコラボレ―ション、嬉しい気持ちになっちゃいました。
高崎駅で「上州の朝がゆ」をゲットできればラッキー!
たかべん食堂の「お粥バイキング」をいただけばハッピー!!
忙しない朝の人の心を優しく温めてくれる「上州の朝がゆ」です。
*以前の記事にて高崎名物駅弁「鶏めし弁当」のご紹介しております。↓↓
高崎駅「鶏めし弁当」(900円)~「時代」が動いた町・沼田 【ライター望月の駅弁膝栗毛】
(取材・文:望月崇史)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/