反対から読んでも同じ言葉『回文』
『回文』とは“上から読んでも下から読んでも同じ言葉になる文”のことです。
有名な『回文』として『しんぶんし(新聞紙)』『たけやぶやけた(竹やぶ焼けた)』などがありますネ。
『回文の日』というのもあるそうで、12月21日です。
回文の歴史
和歌『草の名は 知らず珍し 花の咲く』
『回文』の歴史は古く、例えばこんな和歌があります。
『草の名は 知らず珍(めずら)し 花の咲く』。これは回文です。
『長き夜の 遠の眠の 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな』
さらに“お正月にイイ初夢が見られますように・・”の願いと一緒に枕元には『宝船の絵』と一緒に、『長き夜(よ)の 遠(とお)の眠(ねぶり)の 皆(みな)目覚め 波乗り船(ぶね)の 音の良きかな』という句を添えていたそうです。
『遠の眠』とは“遠い眠り”、すなわち“深い眠り”のことです。
“長い夜の深い眠りから、皆が目覚める。宝船が波に乗って進む音の何て気持ちの良い夢だろうか…”という意味です。これも回文です。
現代では『関係ないケンカ』『良い男性多い仙台よ』など
『回文』は今の時代でも親しまれていて、たくさんの『回文』が生まれています。
例えば『関係ないケンカ』『私、負けましたわ』『世の中ね、顔かお金かなのよ』『良い男性多い仙台よ』などです。
さらにこんな『回文』もあります。『ダメ男子 モテ期が来ても 死んだ目だ』『来てもよい頃だろ、来いよ!モテ期』
『回文の世界』、奥が深いです。そして回文を考える方々って、本当に凄いです。
■杏樹の感想
今回のテーマは『何をおっしゃるウサギさん』がキッカケでした。
私からすればウケを狙おうとか、そんなつもりは全然なかったのですが、ディレクターさんやスタッフさんには、なぜかウケてしまいまして(笑)
“言葉遊びみたいなテーマで出来ないかなぁ?”と今回このテーマになりました。
日本語って、本当に奥が深いんだなぁそんなことを感じた1週間でした。
(2016/11/4放送分より)
ニッポン放送ほか全国ネット
ニッポン放送 (月)~(金) 朝7:37から(「高嶋ひでたけのあさラジ!」内)
※ネット局の放送時間は各放送局のホームページでお確かめください。