2月4日は『立春』。
暦の上では春になりますが、まだまだ厳しい寒さが続きます。
今週は寒さを防ぐものの1つ、『マフラー』についてお話したいと思います。
『マフラー』を辞書で調べると“寒さを防ぐための、毛糸や布などで出来た、細長い襟巻き”とあります。
同じマフラーでも毛糸で編んだものは、生地が厚めになります。
この『マフラー(muffler)』という言葉ですが、英語の『muffle(マッフル)』から出来たものだそうです。
『muffle』には“包む”とか“覆う”といった意味があります。
クルマやバイクに付いている、エンジンなどの排気音を小さくするための『マフラー』と同じスペルのため、調べる時に両方の意味が出て来ます。
日本では一般的に“マフラー”といえば、“寒い時に首に巻くもの”のことで、それ以外を指す時は“クルマやバイクのマフラー”という言い方をしています。
ところが、アメリカのように英語を使っている国では“マフラー=首に巻く”ものではなく“クルマやバイクに使われているもの”という認識だそうです。
そうとは知らずに、例えば“新しいマフラーが欲しいの”と言ったりすると、相手の方は一瞬、不思議な顔をするそうです。
それでは日本で言う『マフラー』は、英語では何と言うかといいますと、『スカーフ』です。
日本の辞書には『スカーフ』は“首に巻いたり、頭を覆ったり肩に掛けたりする時に使う、四角い形をした薄手の布”とあります。
それに対して英語の『スカーフ』は、襟巻きや肩掛けなど、幅広い意味で使われています。
そのため『マフラー』は、『スカーフ』の一種とされているそうです。
(2017/1/30放送分より)
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