ご存知ですか? 蒲団と布団の違い【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
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蒲団と布団の違い
“寝る時に使うもの”といえば『お布団』ですよネ。
今週は『お布団』のお話をしたいと思います。
『布団』を辞書で調べると“布地を縫い合わせて、中に綿(わた)や羽毛などを入れた寝具”とあります。
『ふとん』には2つの漢字があります。
1つは『蒲団』で、もう1つは『布団』です。
パソコンやスマートフォンなどで『ふとん』と入力して変換すると、どちらの漢字も出て来ます。
最初は『蒲団』だった
蒲団は『ガマの葉を編んで作った、丸い敷物・座蒲団』
最初に出来たのは『蒲団』です。
この“蒲”という字は『ガマ』という植物を表しています。
この『ガマ』の葉は、『むしろ』という敷物の材料に使われていました。
そして“団”という字は“丸いもの”を表しています。
このことから『蒲団』は“『ガマ』の葉を編んで作った、丸い敷物・座蒲団”を指しています。
綿入りの蒲団が作られるようになると…
江戸時代以降になると、綿作りが広がっていって、同時に綿入りの寝具としての『蒲団』が作られるようになりました。
その時、綿を包むのに布が使われたことから、“蒲”という字に代わって、“布”という字が当てられるようになって『布団』という漢字が誕生したそうです。
また『座蒲団』の表記もそれに合わせて、『座布団』になりました。
綿入りのモノが作られるようになったことで、植物の『ガマ』を表す『蒲』という字の意味が薄れてしまったことから、『蒲』に代わって、『布』という字が当てられるようになったそうです。
(2017/6/19放送分より)
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