6/27(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
中国自転車シェアリング大手日本参入へ~スマホ活用ビジネス
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
中国ではシェアリングビジネスが活発になっていて、その規模は今やアメリカに次ぐ世界第2位となります。その中でも最近、競争が激化しているのが自転車シェアリング業界だとのこと。Mobikeをはじめとして現在、10社ほどがサービスを提供しています。
Mobikeの快進撃!乗り捨て自由な自転車シェアリングシステムが好評高嶋) 中国の街角で、自転車のシェアリングがたいへん流行しているそうですね。。
富坂) 3ヶ月か4ヶ月に一回くらいで中国に行っていますが、あっという間に広がって。北京や上海を歩いていると、赤、青、黄色など目立つ色で、同じ形の自転車が走っていたり置いてあったりします。
高嶋) それはビジネスですか?
富坂) ビジネスでやっています。とにかく町のいたるところにありますが、どこに置いてあるものでもスマホでガシャンと鍵が開いて、どこにでも置いていける。日本でもやっていますがあまり広がりがないですね。
高嶋) サービスが違いますね。
富坂) 家に持って帰ってしまうと逮捕されてしまいます。ちょうど4月の頭に中国に行ったとき、ある看護師の人が家に持ち帰ったということで、逮捕されたことが全国ニュースになりました。ということはありましたけど、短い間にみんな使い方も上手になってすごく流行った。
高嶋) ここに自転車大手Mobikeとありますが、これは会社の名前ですか?
富坂) そうです。いま中国ではしのぎを削っていまして、いよいよそのビジネスが日本に来るのではないかと。構想は打ち上げているみたいですね。九州から上陸するようです。
高嶋) Mobikeが? そんなに発展するのですか。年内に世界200都市に拡大すると発表したという記事をいま見せていただいていますけど。
富坂) できるかどうかはこれからですけど、シンガポールではやり始めています。
高嶋) シンガポールも自転車の乗り捨てが自由ですか?
富坂) 同じ形式だと思います。
日本よりかなり進んでいる中国のスマホ決算システム富坂) 日本はうるさいですし、スマホの決済システムというのがそんなに進んでいないじゃないですか。中国は決済システムがすごいので罰金を取られてたりなどすぐできるわけです。
高嶋) みんなスマホでやっちゃう?
富坂) そうです。そういう意味で言うと信用も全部スマホの中に入っていますので、登録とかも必要になってくるので、中国はいま自転車だけではなくて車にも広がっていて。さすがに乗り捨てにはできませんが。駐車場がたくさんあるので、これも勢いがありますね。
高嶋) ある人が、車にこだわりがあるのは野球選手くらいと言っていましたよ。金を持っているので何千万のやつを買って。あとの人は車の免許はいらないとか、車に興味があっても動けばいいとか。借りれればいいと。けっこう増えていますよね。
富坂) ちょっと面白いのは高級車ばかりを扱うレンタルもあって、そこの住み分けができてきているということですよね。シェアリングエコノミーといわれる新しい波は中国に定着しているので、中国経由で日本に入って来るのはあり得ますが、スマホの使い方がね。もう少し浸透していないと難しいと思います。中国では病院に行くのがたいへんな人は、血圧のデータをスマホに入れて医者に送って診察してもらうという段階にまで来ているので。
高嶋) 3分診療じゃないけど、お医者さんと向き合うこともなく、ただパソコンでいろんなことを打ち込んで「最近の血圧はどうですか?」とやっているわけだ。
富坂) 病院で待っている時間とか手続きの時間を考えればそっちに流れていってしまう可能性もある。スマホを経由したビズネスが拡大しているのかもしれませんね。
高嶋) 日常の点では、日本は中国にちょっとやられているのかもしれませんね。